かつお節削り器を使った「ふりかけ作り」!
お昼ご飯に手作りの『ふりかけ』を、レストランに持って行くことが日課になっています。
『かつお節、青のり、干しエビ、ゴマ』と、本格的な材料を使用して、子どもたち自身が作っています!
「あ!、きょう ふりかけ するの わすれとった!」
と、まるで毎日の日課のように、使命感にかられる大人気のお仕事(*)です。(*:子どもが真剣に取り組むことは “Play / 遊び” ではなく “Work / お仕事”。モンテッソーリ教育の現場では、子どもの活動を “Work / お仕事” と表現します。)
スプーンを使って、丁寧に材料をすり鉢に入れます。
全ての道具を、子どもサイズで用意しているのには、しっかりとした意味があります。
大きいサイズの道具では、大人に頼らなくてはならず、自分のペースで活動することができません。道具や家具が自分に合ったサイズだと、自主的に動くことができ、何度でも心ゆくまで繰り返せるのです。
ゴマすりは、ゴマのイイ香りがします。
この『かつお節削り器』も、もちろん子どもサイズで作られています!
小さな軍手を付けて、削るのにはコツがいりますが、うまくいくと「シュコッ!シュコッ!」という音と、いぶした鰹のイイ香りが部屋中に広がります。
ふりかけ作りに限らず、お仕事をしている子どもたちは、とっても真剣な表情をしています。
『子どもの家』を見にくる、保護者の皆さまからは、「あんなに集中している姿を初めて見ました!」という声をいただきます!
ふりかけは作って楽しい!
食べて美味しい!
お友だちに、食べてもらって嬉しい!
レストランでは、
「きょう の ふりかけ だれが つくったの?」
「○○ちゃんが つくった ふりかけ おいしい!」と、誰かに喜んでもらった体験が、更に嬉しさを倍増させるのです!
このような体験の積み重ねが、自分のためだけの行動ことから、「次に使う人のために…」「クラスのお友だちのために…」と、小さなコミュニティーから生まれる、社会貢献へと発展していきます。
(木村衣里)