「色っていくつあるんだろう…?」色板の活動
こんにちは!今回は『色板』という、最近子どもたちに人気のある、色彩感覚の洗練に役立つ活動をご紹介します。
『色板』とは、色の名前を覚えたり、色の違いや明度の変化を経験し、濃淡による段階付けのアイデアを手伝い、色のある世界へ興味を与える活動です。
色板Ⅰ、色板Ⅱ、色板Ⅲと、徐々に困難性が高くなる、3種類があります。
この教具の特徴は、色の認識、対比、組み合わせ、明度の違いに気づき、美しさを感じることです。
船の『色板』は、色が丁寧に塗ってあり十分美しいのですが、絹糸が巻き付けてあるウットリするほど素晴らしい色板もあります。
モンテッソーリの環境で、子どもたちが最初に出会う「色」は、自然と「綺麗だな~」「美しいな~」と思うようになります。
こう君(3歳)は、色板Ⅱを選びました。
蓋を開け「わぁ!いろ、いっぱいある!」と、驚いています。1つ1つ丁寧に出してみました。
保育士が「黄色」を出すと、こう君も「きいろ」と、同じ色を探し並べていきます。
「あった!」と、見つけるごとに大喜びのこうくん。
「もう1っかい!」次は「ぴんく!」「むらさき!」と、色を確認しながら活動します。
色板を並べる活動から展開し、大好きな黄色を持ってお部屋の中を探検です。
地球儀に同じ色を発見です!この後15分ほど「子どもの家」の黄色探しをしていました。
ゆうと君(5歳)は色板Ⅲを選びました。
「あかって1つじゃないの!?」
「くろと しろは なかま なのかな~…」と、同じ色でも濃淡があることに気が付いたようです。じっくりと見比べながら集中して取り組むこと約30分。
濃淡のグラデーションが完成すると、列を少しずつカーブさせ美しい曲線を作り始めました。
ゆうと君の活動を「みてもいいですか?」と、じっくり観察していたもみつ君(6歳)。
ゆうと君が終わった後に、黙々と色板Ⅲに取り組みます。
子どもたちの集中力に、本当に驚かされる毎日です!
「色っていくつあるんだろう…?」
「かぞえるの、たいへんだな~♪」と、片付けをしながら、つぶやく子どもたちでした(^^)
(柳侑里)