「ただいま!」日本に帰港しました!!
12人の子どもたちを乗せたオーシャンドリーム号が、横浜・神戸に帰港しました!
「パパがお迎えに来ている!」と、デッキからパパの姿を見つけて喜ぶはるくん。
3ヶ月半ぶりの再会は、なんだか照れくさそうに“ただいま~”と挨拶し、パパの大きな腕にぎゅーっとハグされていました。「あれ?あんまり日焼けしなかったね~」と、旅の報告を楽しみにしている様子のパパ。はるくんは「これ、しっぷりん」と、ピースボートのゆるキャラを紹介していました!一緒に遊んでくれたお兄さんお姉さんとの別れが悲しくて、お母さんの体に顔をうずめて涙を流すあっこちゃん、大好きなクルーにお別れを伝えるつばきくんの姿など、子どもたちそれぞれが、色々な気持ちでこの日を迎えました。この105日間で、ぐんと背が伸びた子、英語やスペイン語であいさつするのが楽しくなった子、2歳で乗船した子どもたちは、話す語彙がものすごく増え、たくさんの成長がありました。
モンテッソーリ保育園の「子どもの家」で過ごす中で、
「やってみたい!」から
「じぶんでできた!」という、達成する経験を重ね、心の成長も見せてくれました。
子どもたちが過ごす環境、お部屋に何を置くか、どんなサイズにするかを配慮することで「子どもたちって、こんなにも色々なことに挑戦できるんだ!」と、私自身が子どもたちから教えてもらうことが多くありました。
ピースボートで世界中を旅する中で、子どもたちは様々な景色を見て、多くの人に出会いました。『自分の目で世界を見て、感じる』という原体験は、子どもたちにとって発見や感動の連続だったのではないかと思います。
地球一周の終わりが近づいた頃に、子どもたちに「旅の思い出」を質問してみました。
「スペインの教会のベルは、イタリア見たベルより大きかった!」
と、印象に残っていることを教えてくれたそうちゃん。
「ヨーロッパの国の街並みはすごく綺麗で、好きになった!また行きたい」
と、6年生のりおんちゃん。
それぞれが、訪れた24つの寄港地で感じたことを教えてくれました。世界には、自分とは違う言語を使う人がいること、肌の色がいろいろあること、着ている服や習慣が異なること、自分や大好きな家族が住む日本という国とは、違うことがあり、またとーっても遠くの国でも「電信柱ってあるんだ!おんなじだね!」と、同じことがあるということを知りました。
子どもたちと一緒に地球を旅する中で、誰と会ってもスッと関わっていく、差別心や偏見がない子どもたちの姿や、言葉を交わさなくても仲を深める姿があり、彼らには壁はなく、貴重な出会いがあるたびに「みんな違ってみんないいんだ」ということが染み込んでいるのだろうな…と改めて実感しました。家族のように、105日間を過ごした仲間。
またすぐに再会できる日を楽しみにしながら「さようなら」ではなく、「またね!」といったんお別れをしました。
一緒に船に乗っていた「子どもの家」ファミリーの皆さま、
洋上からのレポートを楽しみに読んでいただいた皆さま、本当にありがとうございました。
次世代を担う子どもたち。
世界中を旅した、この12人の子どもたちは、きっと平和の種まきをしてくれるだろうと願っています。
(川上つかさ)