初めての寄港地 ベトナム(ダナン) その②
ハン市場から次に向かったのは、ベトナムの一般家庭のお宅です。
門が立派な4階建ての素敵なお家に到着すると、8~13歳のダナンの子どもたちが出迎えてくれました。
ダナンの子どもたちは、日本語で1~10を数えたり、「こんにちは」と挨拶してくれたりと、少し照れながらも、自己紹介をしてくれます。
中には、お父さんの仕事で日本に住んでいたという女の子もいました。
自己紹介が終わると、お母さんたちの出番。台所に移動して、ベトナムの家庭料理を教わります。
コンロの火力も強く、油もいっぱい使うので、台所は熱気ムンムンです。
ベトナム風お好み焼きを焼く、ここちゃん(6歳)とお母さん。
ここちゃんも生地が焼ける様子を真剣に見ていますね。
生春巻きにも挑戦。お手本を見せてもらいながら巻きます。
巻くだけかと思っていたら、具材の置き方や巻き方もちょっとひと工夫で、やっぱり実際に作ってみないと分からないことがたくさんありますね。
子どもたちよりも大人が真剣に巻いていたりして。
いえいえ、子どもたちも真剣です。職人の顔になっている、ももちゃん(6歳)。
揚げ春巻きには、「これなあに?」と思わず聞いてしまう材料が登場。
(ペースト状になった牛肉だったのですが…。)それを真剣に見ている、りりいちゃん(3歳)。
お母さんが台所でお料理しているころ、いつのまにか子どもたちは保育士のかお里先生と折り紙を始めていました。
鶴、風船、箱など、かお里先生や一緒にツアーに参加していたお姉さんたちにも教えてもらいながら、子どもの家の子どもたちも、ダナンの子どもたちもとても喜んでいました。
まさに手作りの国際交流です!
次々に出来立ての料理がテーブルいっぱいに並びます。
ごはんもとてもおいしかったです。食後は、みんなで“あたま・かた・ひざ・ポン”を歌いました。
ダナンの子どもたちも一緒にやってくれて、微笑ましい姿です。
“じゃんけん列車”もやりました。
なんと、ベトナムの子どもたちもグー・チョキ・パーのじゃんけんルールが日本と同じだったことに、子どもたちもニッコリ。
楽しい時間はあっという間に過ぎていきます。
最後は、日本の子どもたち、お母さんたちと一緒に「ありがとう」をベトナム語であいさつします。
「カム・オン!」
観光も楽しいですが、家庭におじゃまして、一緒に台所に立って料理を作ったり、現地の子どもたちと交流することはなかなかできないことです。そういった意味でも、今回のツアーは、とても充実した時間だったのではないでしょうか。
<番外編>
子どもの家には、今回1年生の男の子2名が参加しています。
彼らは、それぞれ別のツアーに行っていました。
ゆうきくん(7歳)は、お母さんと一緒にストリートチルドレンの施設訪問に行きました。
帰ってきてから、どうだった?と聞いてみると、ゆうきくんはこう答えました。
「大きい子が小さい子(10か月の子ども)のお世話をしているのは、いいなと思った。」
りゅうたくん(7歳)は、おばあちゃんと一緒に1泊2日でホイアン・ダナン観光とミーソン遺跡に行きました。そこでは、大きな穴があったことが印象に残っていたようで、こう言っていました。
「(大きな穴は)たくさんの人が逃げる場所で、ここで攻撃を受けて、たくさんの人が死んでしまったんだって。戦争はだめだなと思いました。」
彼らの純粋な目と心で感じてきた言葉を聞いて、平和とはなんだろうか…。
大人のほうが考えさせられます。