親子「3人」地球一周より、ただいま帰国!!
ただいま!!
つい先週、おなかの赤ちゃんと一緒に、桃も、私も、元気に帰国しました。
どこに行ってきたかというと…じゃーん。
「地球1周」を途中の港、ニューヨークで離脱したので、「地球2/3周」でございます。
4月27日 中国・アモイ
小さな店でおばあちゃんがつくってくれた小龍包に舌鼓を打ち…
5月2日 シンガポール
大好きなチャイナ・タウンとリトル・インディアを散歩して…
5月6日、インド洋上にて我が家のモモがついに満2歳の誕生日を迎え…
5月17日 ヨルダン・アカバ。
子連れでパレスチナ難民キャンプにお邪魔して、親子でカルチャーショック。
イラクの子どもたちとも一緒に遊んでもらいました。みんな、優しいし、超・元気!!
スエズ運河を通って
5月20日 エジプト・ポートサイド。
お決まりのピラミッドを観に行って、ナイル川を下る。
何度も経験しているベタな観光コースも、桃と一緒だと一生の思い出となり…
5月23日 ギリシャ・アテネ
パルテノン神殿のふもと、プラカにある素敵なおうちにお邪魔 してギリシャ料理と教育談義を満喫。
高子さんのお友達のモンテッソーリ・トレーナーであるイリーニさんの学校も訪問して…
5月25日 イタリア・カタニア(シチリア島)
まぶしい太陽の下、オレンジ・さくらんぼ・プラム、果物三昧!!
もちろん、桃も私も大好きな石窯ピザを食べに行き…
5月28日 スペイン・マラガ
親孝行娘の桃がベビーカーで昼寝をしている隙に、ママはお友達と大人タパスを満喫。
ご褒美のアイスを食べながら、2人で素敵な植物園で遊んできました…
6月1日 フランス・ルアーブル
あの有名なチーズ発祥の地・カマンベールまで1時間のノルマンディ地方。
ちょっと遠くにあるモンサンミッシェルは諦めて、地元の住宅街の公園に行ってみました。
環境先進国・スウェーデンを肌で感じるため、完全カーボンオフセット企業のファストフード店・MAXを視察。
都市内エコビレッジも訪ねて、日本の20年後に思いを馳せてきました…
6月7日 ロシア・サンクトペテルブルク
モモ、マトリョーシカと恋におち、完全にノックアウトされます。
6月8日 フィンランド・ヘルシンキ
「3世代にわたって受け継がれるデザインを」がコンセプトのサステイナブル・デザイン を知りにITTARA、マリメッコ、ARTECなど老舗ブランドを訪問。出会う人、モノ、すべてあったかくて大好きでした…
6月10日 デンマーク・コペンハーゲン
赤十字が運営するアフリカや中東からの移民・難民庇護施設を訪ねました。
というのも、この施設内に作られた子どもの学校は、モンテッソーリ教育を採用しているのです。
午後には、地元コペンハーゲンっ子のためのモンテッソーリ学校も訪ねてみたりして。桃、大興奮
6月12日 ノルウェー・ベルゲン
森の中の、夢のような小学校を視察してきました。
そして、夜はイクラやタラコ、豊富なシーフードに舌鼓…
無事に北極圏も通過して(寒かった…白夜で暗くならないし)
6月18日 アイスランド・レイキャビック。
エネルギーの70%を地熱発電を含む自然エネルギーでまかなっている実験大国!!
土地そのものからいいエネルギーを感じる素敵な場所で、世界最大の露天風呂、ブルーラグーンでお肌ピッカピカになりました。
6月25日 アメリカ合衆国・ニューヨーク
船で行くのは初めて!!
かつての移民者たちもみんな通った海の道を経て自由の女神を拝むのは、やっぱり感動的でした。
グラウンド・ゼロを訪問して、セントラルパークに遊び、大好きなNYCを満喫…
…という感じの2ヶ月間。
たくさんの出会いと感動を重ね、ニューヨークでは友達の家にもお邪魔してから飛行機で帰国した。
セントラルパークの北、ハーレムの南に住む友人宅のすぐそばのカフェで。
コロンビア大学で勉強中の大裕と、音楽療法士の琴栄、それに娘の愛音ちゃん。
ピースボートに一緒に参加した三井ファミリーと一緒に遊びにいきました~。
私と旦那さんの大悟は、今までだって何度もお互いの旅や留学、長期出張の別離を重ねてきたけれど、今回、成田空港に迎えにきてくれているはずの大悟に出会うのはこれまでになくドキドキだった。
というのも、今回は私ひとりではなく、桃と一緒の旅だったから。
桃はまだ5月に2歳になったばかりだし、まるまる2ヶ月の船旅を過ごしたあとで、「ひょっとして、パパに対して人見知りみたいなことになったりして…」と心配していたのだけど、結果はその真逆だった。
休みを取って成田まで迎えに来てくれた大悟を遠くからすぐにみつけ、私が夫婦の再会を喜ぶ間もなく「パパぁー!」といって抱きついて、そのまま3日間くらい、大悟が家にいる限りは、終始ベッタリ。
私も初めて聞くような、ちょっと甘えたかわいらしい声を出しちゃって
「パパァ、ももちゃんはね、ピースボートのおふねでね…」
とお話がやまないし、ふと思い立って
「パパァ、あのね、うんとね、こんどこうえん、またいこうね」と先の提案をしてみたり。
私がシャワーに誘っても「やだよー」と言って来ないのに、パパに誘われればすんなりついていったり。
甘えた口調のおしゃべりはさすがに3日でおさまったけど、今もまだ、かつてないくらいのパパっ子になっている。
娘は大きく成長しておしゃべりが上手になってるし、それを存分に自分に対して披露してくれるし、大悟はなんだか、大満足。
桃が、船の上の子どもの家で毎日日課にしていたこと。それは、世界地図を眺めること。
船が進む航路にあわせて、先生と一緒に毎日地図の上にシールを貼って、「きのうは、デンマークにいったね。バナナのケーキ、たべたね」と旅を振り返りながら、ときどき「パパがいるのは、ここ。にほん。
おふねがここ、ニューヨークにいったら、ピューっとひこうきにのって、パパのところにかえるの」と口にしていた。
船の上では、とくにパパがいなくて淋しそうにしているように見えなかったけれど、家族3人、パパもママも一緒に旅をしているほかのお友達と日々触れたりする中でそれなりに感じていることがあったのかな。
桃は、たった2ヶ月の間に30人のピースボートスタッフ全員と30~40人くらいの一般参加者のみんな、その上たくさんの国籍からの船クルーと仲良しになった。
その一人一人を今も覚えているし、船で旅をしていた実感もある。
ギリシャやアイスランド、土地の名前やその土地その土地で出会った人々のことを覚えている。
船で働くクルーはカリブ海やインドネシア、世界中のいろんな場所から来ているから、桃は「サンキュー」のみならず「グラシアス」や「テレマカシ」を覚えて、英語で歌も歌うようになった。
「エジプトでピラミッド、よいしょよいしょって、のぼったね」
「ギリチャでスワミちゃん(訪ねた友人宅の犬)いたね」
「アイスランドで、しろとあおのうみ(ブルーラグーン)、すいすいバチャバチャ、したね」…なんて、体験したいろいろを地図を見ながら説明できる。
大きなふとん針に糸を自分で通して縫いさしをするのが大好きになり、「これはパパの、これはよこちゃん(祖母)の」と言いながら針金とビーズで指輪も作る。
ロシアで買ったマトリョーシカには
「マトリョーシカちゃん、ぱんとごはん、どっちがすき?」(桃は夕飯時にママにそう聞かれたばかり)
「マトリョーシカちゃん、いるかさん、みたこと、あるー?」(桃は昼間にデッキでみた)
と話しかけながら、繰り返し繰り返し、マトリョーシカをあけてはしまい、あけてはしまい、を続けるのが大好き。
好きなことをみつけたときの集中力は驚くほどで、ほっておけば30分~40分、黙って縫いさしを続けていたり、折り紙のコップを折り続けていたりする。
それを横から見ているママの私は、まさか2歳になったばかりの娘がこんな一面を見せてくれるなんて、嬉しいような、淋しいような…。
すさまじい成長の理由は、なんだろう。
単にこの月齢が爆発的成長期だったのか、船の子どもプログラムに導入したモンテッソーリ教育なのか、旅なのか、はたまた船という異空間そのものだったのか。
理由はまったくわからないし、なんとなく感じていることも、とても文章では書ききれない。
なんていうか、桃、たくさんの異文化をすんなりそのままに自分の中に抱き込んでいるような感じなのです。
それを誇るでもなく圧倒されるでもなく、ただ抱き込んだぶんだけちゃーんと大きくなっていて、ほんとまさに、親のほうがツイテイケテナイ。
だって、たった2年前はホワホワ赤ちゃんだったのに…
桃は、2歳の誕生日をインド洋でむかえた。
船に乗ったときにはまだ1歳で、今だってたった2歳と2ヶ月。まだ26ヶ月しか人生を生きていない子どもだ。
そんな小さな子にとって、2ヶ月というのは人生の大きな大きな一部分。
吸収力のかたまりのようなこの時期に日常から一度離れて新しい出会いに満ちた旅をしたこと、きっとこのあとの人生の大きな土台になるんだろうと思う。
今思うと、出発前の私は、自分を奮い立たせるようにして船に乗っていった。
自分にとっては6度目の地球一周だったけれど、おなかの赤ちゃんと2歳の娘を連れて船に乗るのは初めてのことで、これまでにない責任と不安を抱えていた。
自分で立ち上げた「ピースボート子どもの家」プログラムのことも、もちろん外ではガンガン宣伝していながら、「本当にこんな小さな子どもを2ヶ月も海外に連れ出して大丈夫なのかな」とか「船の上のモンテッソーリという初めての試み、うまくいかなかったらどうしよう」とか不安だってたくさん抱えていた。
でも、すごくポジティブな自信を持って帰国できた。
船での地球一周とモンテッソーリは、世界中の子どもたちに体験してほしい。
子どもにたくさんの「原体験」を提供できるのって、本当にすごいことだ。
なにかを「教える」よりも、体験を用意することがどれだけ大切か、身をもって実感できた。
そう。
そして、大事なおなかの赤ちゃんも、2週間くらい前から元気に私のおなかを蹴っ飛ばしている。
帰国後に2ヶ月ぶりの検診に行って、ドクドクドクドク…と元気な心音を聞けたときはやっぱり涙が出るほど嬉しかった。
小さいキミ。
桃とママと一緒に、よく頑張ったね。
これからは、パパもいる家でもうちょっとゆっくり毎日を過ごそうね。
2ヶ月間があっという間で、ブログの更新ができなかったけど、
これから少しずつ、時間をみつけて寄港地ごとのレポートもアップしていこうと思います。
ブログを読んでいてくれる友達のみなさん、いつもありがとう。またこれから、よろしくね。