民族衣装を体験しました!
オーシャンドリーム号は、紅海と地中海を結ぶスエズ運河へ向け、順調に航海を進めています。
今日は子どもたちと一緒に、サリーとチャドルを体験しました。
サリーはインド・ネパール・スリランカ・バングラデシュ・パキスタンなど、南アジア地域の女性が着用する民族衣装、チャドルはイスラム教の女性が伝統的に身につける衣装です。
子どもたちは、シンガポールに寄港した時、街やリトルインディアでサリーを着ている人やお店でサリーが販売されているのを見ていました。
また、敬虔なイスラム教の国であるモルディブでは、チャドルをまとった女性を見ていました。
子どもの家では、それらの写真を文化の教材として保育室に飾っていて、写真を見ながら、こんな話をしていました。
「わたし りとるいんでぃあ で さりー を きている ひと たくさん みた よ!」
「おなか が みえてる ひと が たくさん いた ね。」
「わたし の まま は さりー を かった よ!」
これは良い機会だと、サリーを借りてきて、実際に着てみることにしました。
はじめにサリーを広げてみます。長さは手を広げた子ども6人分です!!
その後、みなとくんが最初に試着することになりました。
サリーは本来女性用の衣装ですが、子どもの家では誰もが試着できます。
1番に手を挙げた、みなとくんが挑戦です!
長いサリーをまず腰に巻き、つづら折りをし、ウエストに入れ込み、後ろから回して左肩にかけます。
おでこに赤いシールを貼って完成!!
おでこのシールには、どんな意味があるのか大人も知らなかったため、調べてみることになりました。
次は、チャドルに挑戦です!
チャドルも女性の装いですが、けいすけくんが試着してみることになりました。
けいすけくんは、モルディブに寄港した翌日から、登園すると毎日チャドルの写真の前で話をしていました。
「この まえ、 せんせい が していた の と おなじ だね。」
モルディブで、和美せんせいがチャドルを巻いて帰ってきたのを覚えているようです。
「きょう、 ぴんく の ちゃどる している ひと みた よ。」
ピースボートの船内で、チャドルをしているお客さんに会ったことも話してくれます。
2人並ぶと、南アジアの方々のよう!
子どもたちを担当してくれているレストランクルーのロハンさんは、インド出身なので、おでこに付けるシールについて尋ねてみました。
みなとくんが貼っていた赤いシールを見ながら、こんな風に教えてくれました。
「ティクリって言うよ。」
「赤いシールは結婚しているっていう意味で、他にもたくさんの色があります。」
それを聞いた子どもたちは、興味津々!
「あお は どんな いみ?」
「ピンク は どんな いみ なの??」
続けて、和美せんせいに手伝ってもらい、ロハンさんへ尋ねます。
「ぼくは、男だから詳しいことは分からないんだ。故郷にいる姉に聞いて教えてあげるね!」
お姉さんからのお返事が、とても楽しみです!!
地球一周中、現地で見たことを実際に体験し、その土地出身のクルーに話を聞く、貴重な機会に恵まれました。
(冨永和美)