洋上レポート(26):子ども向け寄港地お話会、ガウディ編
今日は参加者のお姉さんたちが、バルセロナ寄港前に、ガウディについてのお話し会を開いてくれました!!
まずは紙芝居でガウディさんについての説明をします。
「ガウディさんは、自然が大好きだったんだよ。キノコとか植物とか、自然をお手本にして、他の誰も考えつかないような建物をたくさん作りました。だけど、窓や柱が丸かったり、誰もみたことがないような建物を作るものだから、最初は周りの人に、その素晴らしさをなかなか理解してもらえなかったの。でもそのうち、グエルさんという人がガウディさんの作った建物を気に入って、グエルさんが協力してくれたおかげで、ガウディさんは建物を作り続けることができたんだよ」
…などなど、お話してくれました。
「じゃあ、次はガウディさんの作ったものを紹介するね」とお姉さん達が見せてくれたのは…。
グエル公園のモザイクの『トカゲのモニュメント』です!!
「これ何に見える~?」と聞くと、「トカゲ!!」とすぐに応えが返ってきます。
実際のトカゲのモニュメントはタイルのモザイクでできていますが、それを折り紙のちぎり絵で表現しました。
「ほんとはいろんな色のタイルでできてるんだけど、折り紙で作ってみたよ」と子どもたちに紹介します。
次もまた、グエル公園の『きのこの家』。
きのこの家の絵を見せ、「これは何に見えるかな~?」と聞くと「目がついてる~」「モグラのおうち!!」と想像力を働かせて応えてくれます。
「これはね、きのこのおうちなんだよ。屋根の上のところとか、きのこに見えるよね。
ガウディさんはきのことか植物とかをイメージして、いろんな建物を作ったんだって。
どんなものがあるか、みんなも明日探してみてね。」と明日への期待も膨らみます。
最後はもちろん、『サグラダ・ファミリア』!!なんと言っても外せない、ガウディの大作です。
これは、縮尺を同じにした100分の1サイズの絵を作って子どもたちに説明してくれました。
実際は95メートルあるサグラダ・ファミリアを100分の1にすると、95センチ。
大人の胸くらいまであるのに対し、人間は100分の1にすると1.5センチ程度。
子どもは1センチにも満たない大きさです。
子どもたちも、「ちいさい~!!」と人間の絵を指差したり、「ここにまるいのがついてる!!」とさっそくサグラダ・ファミリアの絵を見て発見をしていきます。
「ガウディさんが生きている間、ず~っと作っていたけど、まだ完成していないんだよ。ガウディさんが死んでしまったあとは、ガウディさんの仲間たちが作ってくれているんだよ。いちばん高い塔は何本あるかな?」
「4ほん!!」
「そうだね、4ほんだね。この塔が18本になったら完成するんだよ。みんなが大人になっておじいちゃんやおばあちゃんになっても、まだ完成していないかもしれないんだよ。」
こうやって、サグラダ・ファミリアがまだ建設中であることを教えてくれます。
また、「建物のなかに、ステンドグラスっていうきれいな色のガラスの窓があるんだよ。ステンドグラスって知ってる?」とステンドグラスの模型を取り出します。
段ボールを切ってカラーセロファンを貼ったものです。
カラフルな模型に、子どもたちも興味津々。
見るだけだよ、と言ってもどうしても手が出てきます(笑)
「太陽の光を通すと、もっときれいなんだよ。」と窓の光にステンドグラスの模型をかざします。
ないきくんは、ステンドグラスを通った光に色がついていることに気づきます。
「みて!!うしろにもいろがついてる!!」と声をあげます。
「本物はもっときれいだからね。みんなも明日見てきてね」とここでサグラダ・ファミリアのお話はおしまい。
次は、美穂先生。
「ねぇみんな、お船の中に、ガウディさんの作った建物の絵が飾ってあるの知ってる?この間発見したんだよ~。みんなで探しに行ってみようか!!」
と子どもたちを船内探検に連れだします。
5階の廊下を歩き、4階に下る階段の踊り場で…
「あった!!」と子どもたちがガウディの作品集のきれいな絵を発見しました!!
「あ、とかげもいる~!!」「どれどれ?」「ほんとだ~!!」とたくさん盛り上がりました。
最後はみんなでトカゲにタッチをしてから子どもの家へ。
そして翌日、バルセロナ寄港日。
グエル公園を歩いていると、ありました、ありました。
トカゲの像と、キノコの家。
ママが「おもしろいかたちの家だねえ」というと、すかさずモモちゃんが「あれはね、ガウディさんがキノコの真似してつくったんだよ。キノコの家だよ!!」と教えてくれました。