洋上レポート(27):みんなで作るちぎり絵
子どもたちのアイディアで、ピースボートの大きい絵を作ろう!!と動き始めました。
実は、横浜から一緒に過ごしてきたお友達のナイキくんが、幼稚園の夏休み明けに間に合うように、とオランダのアムステルダムで下船してしまうのです。
ないきくんがいる間に、みんなで一つの作品を作りたいねと始めました。
大きい模造紙に、ピースボートの線画を描き、その上に折り紙のちぎり絵で色をつけることにしました。
線画を描くのはもちろんないきくん。
自分の体よりも大きい紙に絵を描くなんて、なかなかないこと。
何度も消しゴムで消しながら、最後はにこちゃんにも手伝ってもらいながら、二人で相談して線画を仕上げられました!!
製作する日によっては、「今日はどこでつくる?」という話し合いから始まります。
「ライブラリは?」「プールデッキ!!」と、もう船のこともよく分かっています。
どんどん意見があがります。
「でもライブラリは他の人も使うから大きい絵を広げられるかなぁ。プールデッキは風で紙が飛んで行っちゃうよねぇ。」と言うと、しばらく考えたにこちゃん
「おひるねのおへやは~?」ナイスアイディア!!
1歳児がお昼寝用に使っているキャビン、お昼寝の時間以外は使っていないのです。
他の子も「いいよ~」「いいね~!!」とにこちゃんの意見に賛成します。
こうやって、なんでも子どもたちの話し合いで決められるようになってきました。
時間はかかるけれど、その方が自分たちで決められた、という自信が育ちます。
キャビンに着くと、さっそくちぎり絵に取り掛かります。
船の赤いファンネルを見て、
「ここ、もうすぐおわるね!!」
「できたらみかせんせい、びっくりするんじゃない」
とめいちゃんにこちゃんは嬉しそうに話しながら折り紙を貼っていきます。
「たこきゅうのくちはきいろだよ。きいろをはろう」ととおるくんが言います。
さすが、船をよく見ています。
たこきゅう、と呼んでいるのは赤いファンネルのこと。
丸いでっぱりが真ん中についていて、確かにたこの口のように見えるのです。
そこが、子どもたちいわく、赤じゃない。
もうちょっと薄い、オレンジ色とのこと。
へ~!!先生はその事実、知りませんでした(笑)
子どもたちの観察力にはいつも驚かされます。
今度改めてたこきゅうをよく見てみようと思いました。
30分以上かけて、赤いファンネルを貼り終えました!!
「できた~!!」と自然と拍手が起こります。
「次は海のところする?」「する!!」と、まだまだちぎり絵を続けている子どもたちでした。