お片付け・お掃除「ぜんぶじぶんで!」

子どもたちは登園し、支度を終えると「なにをしようかな!」と、その日やりたい活動を選びます。
終わるタイミングも自分で決め、片付けるところまで行います。「次に使う人のために、元あった場所に戻すこと」も、モンテッソーリ保育園「ピースボート子どもの家」で呼びかけています。

年齢が小さい子どもたちは、忘れてしまうこともありますが、「もとに戻そうね」と声をかけ、くり返すことで、徐々に1人でできるようになります。

 

最年少2歳のツバキくんも、色鉛筆を色分けしながら元に戻していますね。
IMG_3452a自分たちが使っている環境を美しく保つことも大切です。
汚れていたら掃除をするし、濡れていたら雑巾やモップで拭きます。
モンテッソーリ教育の環境には、常に同じ場所に決まったものを置き(用意し)、年齢の小さな子どもたちも、くり返すことで、どこに何が置いてあるのか分かるようになります。
片付けや掃除も、気づいた人が自分できるようになるのです。

 

アサヒくんとアッコちゃんは、掃除が大好き!
床にチリが落ちているのを見つけると、「アサヒやる!」「わたしもやる~!」と、2人で協力しながら掃除をしていました。
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ツバキくんは、【ゴマすり】のあと、机にゴマが散っているを見て、机用のほうきとちりとりを持ってきました。
ツバキくんの年齢で、細かなものを全て、ちりとりに集めることは難しいのですが、それでも1人でもくもくと集めています。
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ちりとりに集まったゴマは、自分でゴミ箱へ運びました。
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モップを使って、床を拭くサスケくん。
おやつのときにお茶が床にこぼれたので、「雑巾で拭く?それともモップで拭く?」と聞いてみると、「モップでふく!」と自分で道具を選んで持ってきました。
IMG_3163e2歳のサスケくんが、すんなりと拭くことができたのは、ポイントがあります。
「こぼれたから雑巾持ってきて拭こうか?」と聞くのではなく、「雑巾」or「モップ」と選択肢があったところです。これは「雑巾で拭こう!」「あなたが取りに行く?」それとも「私が取りに行く?」という選択肢でも有効です。

 

ちーちゃんは、机の下が濡れたことに気づき、自分で床用の雑巾を持ってきて拭いています。
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イーゼルで絵画を終えたアサヒくん。
絵の具がついたところを、水で濡らしたスポンジで拭きとっています。次の人が気持ちよく使うための配慮ですね!
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モンテッソーリ教育では、真似事[ままごと]ではなく、“ 現実 ”“ 本当 ”に触れることを大切にしています。おもちゃの掃除道具ではなく、本物で子どもサイズの掃除道具を用意してるため、現実[生活]のなかで実際に起こったことに対し、それぞれ自分で考え自主的に動いています。
小さな頃から「自分でできた!」を大切にしています。
(平松亜衣)

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