おやつの準備
子どもの家では、午前中におやつを食べています。
おやつと言っても、レストランクルーが運んできてくれるのは、オレンジ、グレープフルーツ、りんご、バナナ、トマトなどの、果物や野菜です!
お盆を持ったクルーの姿を見ると…
「きょう の おやつ なんだろう?」と、見に行くのが習慣になりました^^
おやつの準備は、子どもたちの仕事(*)の1つです。
(*:子どもが真剣に取り組むことは “Play / 遊び” ではなく ”Work / 仕事”。モンテッソーリの現場では、子どもの活動を “Work / 仕事” と表現することがあります)
子どもの家では、子どもたちに合ったサイズの道具が用意してあります^^
子どもたちが、本物の子どもサイズの包丁が使えるよう棚に置いてあるのです!
危ないものを遠ざけるのではなく、役立つ道具として、初めて使う時に危険を伝え、正しい使い方を見せ、そして見守ることが大人の大切な役割です。
何度も切る練習を繰り返すことで、徐々に一人でできるようになります。
おやつの準備をするのが嬉しくて、苦手な食べ物でも進んで準備をしてくれる子もいます!
「きょう は トマト だ~!!」なんて言いながらも、机を拭いて、テーブルマットを敷いています。
子どもの家には水道がないので、朝来たらタンクに水を汲んで入れるのも子どもたちの仕事です!
特に机を拭くことにハマっている子は、おやつで使う机を拭いた後にも、お部屋中のテーブルも拭いてくれています♪
オレンジがたくさん届いたときに「ジュースにしてみる?」と提案され搾ったことがきっかけで、トマトやキウイも「しぼりたい!」と、申し出てくれています!
テーブルマットが果汁でベッタベタになっても、また拭けばいいのです♪
トマトが苦手で、普段は食べないお友だちもジュースなら…と飲んでくれることだってあります^^
おやつの準備は、“みんなのため”に、やることができる仕事でもあります。
『1り 1ぱい』と書かれた、手作りのサインも素敵です^^
おやつの準備ができたら、2人掛けの机をみんなが食べるためにセッティングし、その日のおやつによって、『ひとり 8こ まで』などとサインを書きます。
来ている子どもの人数、切ったおやつの数など、じっくり考えてカードに書くことも計算に繋がっています!
準備されたおやつは、食べても食べなくてもOK。
子どもたち自身が自分で選択しています!席が空いていれば、自分が食べたいときに、自分でお皿やフォーク、コップを持っていき、食べ始めることができるのです。
子どもの家では、大人が指示するのではなく、自分でやることを自由に選択しています。
選択できる自由の中には“枠組み”があって、自分で決めた結果を体験できるよう、大人は危険がない限り見守るよう心がけています^^
(大西瞳)