おやつは自分で用意します!
ピースボート子どもの家では、保育室で食べるおやつは、子どもたちが自分で用意をしています。
すべてを子どもたちだけで用意しているわけではなく、その日おやつの準備をしている子ができることに合わせて、大人が1人でできるように手伝っています。
『おやつ』といっても、お菓子がでてくるのではなく、新鮮な果物や野菜が丸ごとキッチンより運ばれます!
今日のおやつはグレープフルーツです!
グレープフルーツは皮が硬いので、子どもの力で剥けるように大人が包丁で切り込みを入れます。
「どんな におい が する かな~?」
切り込みを入れたところから、においをかいでみます。
「かたい…!」
途中で諦めそうになった、けいすけくん。
みんなが食べるおやつだから…と、最後まで自分で剥きました!
林檎が出てくるときには、子どもが1人で林檎カッターで切れるように大人が1cm程度にスライスします。
「おはな の かたち みたい!」と、りおちゃん。
いつも見ている林檎の形と違うので、驚きの表情です!
力いっぱい、林檎を切ります。
このように大人が適度に手助けをすることで、子どもたちは自分で皮剥きや、林檎を切ることができます。
フルーツの準備が出来たら、机を拭いて、1人何個食べられるか子どもが決めて、表示も自分たちで書きます!
棚からお皿、フォーク、コップを自分で用意して…
お茶の注ぎ方を見せてもらい、かいくんも挑戦してみました!
けいすけくんは、ピッチャーからコップへ、お茶の注ぎ方を教えてもらい、自分で注いでみました!
食べるタイミングも、食べたい自分のタイミングで食べはじめて良いのです。
4人がけのテーブルなので、席が空いていなかったら、食べている人が終わるのを待ちます。
「ひとり3こ」など、数字が書かれているので、その数分だけ食べることができます。
数を守ることで、食べていない人の分を残しておくことができるのです。
食べ終わったら、自分の使った食器を棚に片付けます。
お茶がこぼれることもありますが、台拭きを使えば問題ありません!どこに台拭きがあるか知っている子どもたちは、自分で台拭きを持ってきて、こぼれたお茶を拭けるようになってきました。
保育士は子どもたちが自分でできるように、いつも同じ場所に同じ物を置くこと、台拭きと床を拭く布巾を色分けをするなど工夫して、子どもが分かりやすいように秩序のある環境を整えるように努めています。その環境の中で、子どもは『いつも同じ』ということに安心感を得て、信頼し、自ら考え行動できるようになります。
今まで通っていた陸の保育園や幼稚園とは異なる、『子どもが主役』のピースボート子どもの家で、違いを感じながらも、子どもたちはイキイキ!のびのび!と過ごしています。
(冨永和美)