「次に使う人のための準備!」絵を描く活動
『ピースボート子どもの家』には、大きな紙に絵の具使用して、描く活動があります。(自己表現の活動の1つで、絵の具の他に、チョーク、クレヨン、粘土などを用意しています)
今回のブログでは【 絵を描く 】活動の一連の流れをご紹介します!
まず、絵の具で絵を描く前に、スモックを着ます。
自分で着られるように、マジックテープが付いています。
絵を描くテーマなどは与えず、子どもたち自身が自由に表現しています!
満足いくまで描いた後は、作品を切り取り、乾かします。
私が目指す「モンテッソーリ」の環境では、繰り返し絵を描くことが続けられる自由と、終わった場合は、次に使う人とために、準備をしておくルールがあります。
4歳の彼も、「次の人が気持ちよく絵を描けるように」と、紙を大きな洗濯ばさみでとめています。
イーゼルに付いた絵の具をスポンジで拭き取るのも、次に使う人のためです。
もちろん、絵の具の付いたスポンジは洗います!
活動のための「 準備 」や「 後片付け 」は、保育士がやってしまうのではなく、子どもたち自身が行います。ご紹介した【 絵を描く 】活動だけでなく、『子どもの家』で用意している活動の全てに「 始まり ・ 活動 ・ 後片付け(次に使う人のための準備) 」があります。
それでは、保育士はどんな手助けをしているかというと、子どもたちがこの一連の流れをスムーズに行えるように、お部屋(環境)を整えることを1番の仕事にしています。
もちろん初めて行う活動に対しては、保育士が道具の使い方を見せますが、お部屋が整っていることで、この流れが自然とうまれます。その瞬間に立ち会えた時は、喜びもひとしおです(^^)!
黄色と青を使って、絵を描いていた4歳のたいが君、色が混ざり合って変化したことを発見し、
「せんせい、みて!みどりになった!」
自分で発見した時の喜びや感動は、大人の私たちでも嬉しいですよね!
過去に発見した経験がある子どもは、「次○○したら、●●になるかな!?」と、探求心や好奇心を呼び起こすきっかけになると、信じています。
地球一周を通して「知りたい!」と子どもたち自身が思って、行動へ移すこと。そんな瞬間を逃さないように、引き続き子どもたちと関わっていきたいです!
(木村衣里)