『礼儀・作法と挨拶』:椅子の運び方
先回のブログで【『礼儀・作法と挨拶』:どうやって歩きますか?】をお伝えしました。今回は「椅子の運び方」をご紹介します。
モンテッソーリ教育には【日常生活の練習】という領域があり、そのなかに『礼儀・作法と挨拶』があります。
人と関わるうえで、どう振る舞うか、ということで、子どもたちは、周りの大人の姿を見たり、【劇あそび】と呼ばれるロールプレイで体験しながら、身につけていきます。
ちょっと気をつけて欲しいな…と、思う場面があれば、劇あそびに取り入れ、子どもたちが気づくきっかけをつくります。
「お友だちにぶつからないように、安全に椅子を運ぶには、どうしたらいい?」と麻弥先生が聞きます。
「やってみる!」とアサヒくんが、みんなの前で持ち方を確認します。
椅子の横に立って、両手でしっかりと持っていますね!
棚やお友だちにぶつからないように、周りを見ながら運びます。
椅子を置くときは、足1本ずつ床に着けるようにし、音がたたないように静かに下ろしてみます。
このアサヒくんの姿が、丁寧な動作であることを物語っていますね!
今度は、みんなで運んでみることになりました。
音楽が流れている間は椅子を運び、音楽が止まったら静かに置き座るという、ゲーム感覚で楽しみながら、運び方と置き方をくり返し行いました。私たちの生活の中で、椅子を運ぶときや、物を扱うとき、無造作に扱ってはいませんか?
子どもたちは、大人の無意識的な動作もちゃんと見ていて、吸収しています。私たち大人がロールモデルとなるような立ち居振る舞いを、日々、心がけていかなくては!とあらためて思う時間となりました。
(平松亜衣)