平和を奏でるペーパーバイオリン♪
マンサニージョ(メキシコ)からエル・システマ(El Sistema)のメンバー8名が乗船しています!
※エル・システマ(El Sistema)とは、ベネズエラの青少年の音楽活動を促進する無料教育システムのこと
ベネズエラは、米国の経済制裁の影響を受け、生活が豊かではない人が多く暮らしています。
そんなベネズエラでは、貧困により犯罪やドラッグに手を出してしまう人が多いため、『犯罪やドラッグを手にするより、“楽器”を手にしよう』と1975年にベネズエラ人の故ホセ・アントニオ・アブレウ博士によって設立されました。
ガレージで11人の子どもたちに音楽を教え始めたのがきっかけで、今では、そのプログラムが25カ国で多くの子どもたちに影響を与えた功績を認められ、2012年にはノーベル平和賞の候補となりました。
エル・システマに所属する人たちの70%は貧困ラインより下の世帯の出身です。
「価値観を身につけ、規律を学び、他社への尊敬を学び.ハーモニーの大切さを学び、自己肯定感を高め、そして必要とされ、愛される存在であることを学ぶ」ことを目的としています。
ピースボートは2005年より協力関係にあり、シンフォニーオーケストラと合唱を通してコミュニティーの形成や育成を行っています。
今回は、このグループで音楽教育をしている、カラカス市民オーケストラのジョスベルさんとイスラエルさんが、子どもの家に来てくださいました!
お二人は初めて楽器に出会う子どもたちへ、ペーパーバイオリンを通して音楽を紹介する活動を行っています。
お二人の活動は、約3ヶ月間かけて親子でペーパーバイオリンを作り、歌いながら音楽に触れるというものですが、今回乗船するのは、たった7日間!
子どもの家で練習できるのは、そのうちの4日間!1回につき20~30分ほどの練習となります。
限られた時間でしたが、子どもたちがペーパーバイオリンを通して、音楽を楽しんだ様子を紹介します♪
ジョスベルさんとイスラエルさんはスペイン語を話すので、通訳としてCC(コミュニケーションコーディネーター)のマリさんも一緒に来てくれました!
「Hola(オラ)!」
「Me llamo Josbel(メジャモ ジョスベル)」
「Me llamo Israel(メジャモ イスラエル)」
スペイン語で挨拶と自己紹介をしてくれたお二人♪
子どもたちもスペイン語で自己紹介に挑戦です^^
「メジャモ ちか!」
「メジャモ えいと!」
歌で自己紹介をし、メロディーに合わせ一人ずつ名前を言ってみます♪
「オラ~♪ オラ~♪ コモエスタ♪」
「オラ~♪ オラ~♪ バモサカンタ♪」
「メジャモ ももか!」
「メジャモ あん!」
聞き慣れないスペイン語を話す二人に、子どもたちは少しドキドキしながらも、食い入るように話を聞いています^^
自己紹介を終え、ペーパーバイオリン作りに挑戦です☆
パーツがそれぞれ用意され、ボディーと呼ばれるバイオリンの本体から作ります。
スペイン語を話すジョスベルさんとイスラエルさんに教わりながら、ダンボールに折り目をつけたり、のりやテープでつなぎ合わせたり、作業を進めます!
2日目は、弓を使って歌の練習をしました♪
この弓はベネズエラのハンガーが、材料になっているそう!
弓の持ち方を教えてもらい…
「ゆみしん(弓芯) から ヒール(かかと)、ヒール から ゆみしん…」
「ゆみ で ひきましょう、ゆみしん から ヒール…」
きらきら星の歌詞をバイオリンの部位にして、曲に合わせた振り付けで、子どもたちは真似をしながら一生懸命に弓を動かします♪
ドキドキしながらも真剣に取り組む子どもたちです!!
ジョスベルさんのスペイン語、通訳してくださったマリさんの日本語も、よ~く聞いていました^^
練習を2回終え、コンサートの参加まであと2回の練習することができます♪
自分たちで作った、ペーパーバイオリンを使って演奏にチャレンジするコンサート!
残り2回の練習で、どんな仕上がりになるしょうか!?楽しみです^^
(大西瞳)