パナマ寄港:熱帯雨林でハイキングとボート遊覧
船は、パナマに到着しました。
ここは北緯10度前後にある国で、国土の87%は、700m以下の高温多湿な低地にあります。
パナマ運河地帯やコスタリカとの国境付近など、国土のほとんどは熱帯雨林に覆われ、実に880種以上の鳥など、熱帯生物に富んでいるのだそう。
とはいえ、いまは雨期の真っ最中。
前日の予報では90%近い降水確率だったので、熱帯雨林のハイキングに子どもたちがいけるかどうか大人たちはみんな心配していました。
が、なんと当日は快晴!みんなの行いがいいんですね~。
しっかりご飯を食べて、いざ出発!!
港から、バスに揺られること数十分で、遊覧の出発地点に到着しました。
ボートに乗り込み、ジャングルクルーズの出発です。
「わ~、この海大きいね~、イルカいるかな?」
「ね、この海泳げる?」
「糸さん(別ツアーに参加中のみなみちゃんのお父さん)なら泳げるかもね。でも、ワニがいるのか・・・」
すぐに、子どもたちの探検隊気分は全開になりました。
「あ、ワニだ!」
と湖に沈んでいる木を見ては大興奮しています。
何度かボートがその水中の木に「どん」とぶつかり、船長さんが「ワニを踏んだかも」と冗談を言ったところから始まったのは、ワニチェック。
「ちょっとワニチェックタイム、入りま~す」
と水の中をのぞき込むわこちゃん、ひなのちゃん。
「よし、あんぜんでした~!!」
参加者のおじさんに「ワニを呼んでみて」と声をかけられたら、待っていましたとばかりに全員で
「お~い、ワニ~どこだ~」と叫んでいました。
残念ながら本物のワニにはあえませんでしたが、遊覧途中にナマケモノを発見することができました。
木の上でご飯を食べていたナマケモノを一生懸命探して見ていました。
ボート遊覧の途中から、遠くに雷が聞こえてきました。
ハイキングが雨だとたいへんだな・・と思っていたらバス移動の間に雨が止んでくれました。
(やっぱり、みんなの行いがいい!!)
熱帯雨林ハイキングの入り口は、まさにジャングル!
初めこそちょっと薄暗い感じやうっそうとしている感じに緊張していた子どもたちですが、適応力はさすがです。
すぐにガイドさんの持っていた長い枝を真似して枝を探しながら、いつのまにかジャングル探検隊が結成されていました。
「おい、たんけんたい1号につづけ!」
「4号おくれるな」
「1列にならんですすむんだ!!」
ガイドさんを通り越して、ズンズン進んで行ってしまいます。
先生やお父さん、お母さんが何度も呼び戻すほどに夢中でした。
そんな探検隊の前に現れたジャングルの生き物は〝歯切りアリ〟〝ナマケモノ〟。
大きな椰子の木にオジギソウなども。
歯切りアリの行列は本当に見事でした。
行列になって小さい葉っぱが移動していく様子を、子どもたちも座ってじっと観察しています。
「ここにもいました!」
「また、はこんでいます!」
と、しばらくすると目が慣れて、すぐに探し出せるようになっていました。
1時間半かけて熱帯雨林ハイキング。
3歳のゆいちゃんもいましたが、「つかれた~」とか「もうあるけない」なんて言うこともなくしっかり歩ききった子どもたちでした。
おつかれさま!!
ちなみに、帰りのバスでわこちゃん(5歳)が、ガイドさんの話す英語に反応していたのが印象的です。
「いまパシフィックって言ってた。オーシャンだって」と船の中で使っている言葉を聞き取っていました。
3ヶ月間の異文化・異言語環境で、だんだん、日本語ではない言語でも耳に飛び込んでくるようになってきたのですね。
残す寄港地もあとわずか。
8月半ばには、子どもたちが日本に帰国します。
ひとまわり大らかになり、ひとまわり成長して、感性豊かになった子どもたち。
帰国を待つご家族(とくにお父さんたち!)の皆さん、お楽しみに!