「できることから任せます!」タンクの水入れ

『ピースボート子どもの家』では、「危ないから」と大人がやってしまうのではなく、どうやったら危なくないかを考え、できる部分から子どもたちに任せています。

おやつの準備、お昼寝の支度、洗濯、大きなタンクへの水入れも!子どもたちにお願いしています。モンテッソーリの環境では、このような活動を【日常生活の練習】と呼んでいます。

今回のブログでは、【タンクの水入れ】のお仕事(*)をご紹介します。(*:子どもが真剣に取り組むことは “Play / 遊び” ではなく “Work / お仕事”。モンテッソーリ教育の現場では、子どもの活動を “Work / お仕事” と表現します。)

水仕事をするときに欠かせない、水をくむためのタンクを『子どもの家』では用意しています。中の水が減ると、子どもたち自身でタンクを降ろし、柄杓(ひしゃく)を使ってタンクへ水を入れます。

まずは、水道へ水をくみにバケツを持って行きますが、水を入れすぎても重たくなるし、ちょうど良い加減にくむにも何度か挑戦が必要な作業です。

「よし、やるぞ!」と、意気込んで水を入れますが、気持ちが焦りこぼれることも、しばしば。
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そんな時は「ちょっと先生やってみるね」と、水をすくい、丁寧にそーーっと、タンクの中へ入っていく水を見てもらいます。この時に聞こえる『チョロチョロチョロ~…』という、音も子どもたちは大好きです。

「あ、こぼれてるよ!」などと、直接的に伝えるのではなく、「ちょっとやってみるね!」と、さりげなくお手本を見せることで、「次はこうやって入れるよ~」など説明をする必要もなくなります。

さりげないお手本の後は、
「はい、ゆうと君の番ね」と、柄杓を渡します。
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先ほどとは、見違えるような、子どもの丁寧な仕草を見ることができます。

水がこぼれても、モップで拭けば良いのです。
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うまくできるようになるまで、失敗はつきもの!何度も繰り返し挑戦するうちに、子どもたちの動きは洗練されていくものです。

こう君(2歳)も、もちろん!【タンクの水入れ】に挑戦します。柄杓に両手を添え、慎重に作業している様子が写真からも伝わります!
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お手伝いが大好きな子どもたちへ、子どもサイズの道具と、最初にお手本を見せることで、大人に頼らず、自分のペースで、心ゆくまで何度でも繰り返すことができます。


やりたいことを、やりたいタイミングで没頭できた時に見せる、清々しい表情は特別です♪
(木村衣里)

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