フランス、ル・アーブルでの町歩き
家族4人で旅をしている、りんたろうくん(6歳)一家のフランス・ルアーブル日記が届きました。
寄港地の順番が前後しますが、掲載します。
フランスでは、マルセイユに次ぐ第2の港湾都市である、ル・アーブルに到着しました。
セーヌ河河口に位置するル・アーブルは、デュフィやモネをはじめ、数々の芸術家を輩出した美しい港町です。
戦争で破壊された中心部の街並みが、戦後、建築家のオーギュスト・ペレによって再建され、2005年には町全体が、世界文化遺産に登録されました。
世界遺産となった都市だけあって、建物にデザイン性があっておしゃれ!
ディスプレイなどもセンス良く、素敵なお店がたくさんありました。
お母さん中心に「あれ、かわいい~!」と街のかわいいもの探しをしながら一家で散歩をしている中、ふと気がついたことがありました。
途中で休憩が入りながらとはいえ、そういえば一日中、「抱っこ」のリクエストなく歩いている子どもたちの姿。
モンテッソーリの環境では、「じぶんでできた」を大事にしているから、町歩きをするときには、子どもたちも一緒に、その日をどんな風に過ごそうか、計画を話しあいます。
誰だって、次にどこにいくのか、いつ頃家に帰るのか、見通しも立たないまま連れまわされたら疲れるもの。
それは大人だけでなく、子どもだって同じです。
朝、みんなで地図を広げて、セーヌ川のほうまで歩いてみようとか、途中で本場フランスのスイーツを食べようとか、子どもも一緒に相談して、その日がどんな1日になるのか、子どもたちも見通しを立てるのを手伝います。
外で歩いて疲れてきたときは、しっかりと休み、最後まで自分で歩くことを話し合います。
「抱っこ」なら、休憩のときにいくらでも。
または、お部屋で思う存分。
最後まで自分の足でしっかりと歩けたら、それを一緒に喜びます。
子どもの「抱っこ」が本当に言葉通りの意味なのか、それとも実は「疲れた」ということなのか、大人もしっかり読みとろうとするようになったことも手伝ってか、本当にたくさん歩けるようになったなぁ、と感心します。
さてさて、ママのかわいいもの探しは続き、ふらりと立ち寄ったお店で、子どもたちがチョコとマカロンにくぎづけになりました。
アート作品のような、または絵本に出てきそうなお菓子屋さん!
「あれもほしい」「こっちもいいな」と嬉しそうに選ぶ姿がありました。
外にでてすぐに食べ、「おいしいね」とニッコリ笑顔を見ると、こちらも嬉しくなります。
食べたり飲んだりした後は、すぐにトイレにも行きたくなっちゃいます。
「トイレー」と言いながら近くにあったカフェでトイレを借りると、男子トイレの高さにびっくり&感動!
ところ変われば、トイレも違うのですね~。 (→過去記事より、「アラブのトイレ 」の話はこちら)
子どもには、こういう身近な違いがとても面白いようです。
「トイレ、高っ!!」と言いながらも思わず記念撮影をしてしまいました。
帰りもちゃんと、自分で船まで歩いて帰りました。
1日中町を歩き回ったのだからさすがに疲れて、教会の前で一休み。
船についてシャワーを浴びごはんを食べると、すぐに眠りについた2人。
家族でのんびり、いい1日でした。
さて、実は・・・。
今回のクルーズは、りんたろうくんのお父さんとお母さん、お二人の「新婚旅行」なんです!!
洋上で迎えた七夕に、「洋上で結婚式を挙げたい」とつぶやいたお母さんのりかさんのために、先日、ピースボートのスタッフや、同乗したボランティアの皆が集まって、なんと衣装から手作りで洋上結婚式をプロデュースしました!
手作りの温かな洋上結婚式に、お二人も満面の笑顔。
子どもたちからお花のプレゼント、というサプライズもあり、新郎新婦の二人も、最高の笑顔でした。
大人も子どもも、みんなの温かさに囲まれて、昨日より今日、今日より明日、よりおおらかになっていく、そんなピースボートの船旅です。