「せんせい!1えんだまってみずにうかぶの?」
ある日、キンダーブックの『しぜん みず』という本を見ていたアサヒくんが、
「せんせい!1えんだまってみずにうかぶの?」と、質問をしました。水に浮いた1円玉の写真が載っています。実験できるよう説明が書かれていたので、「子どもの家」でもできるように、道具をそろえることにしてみました。
いつでも、やりたいときに実験できるよう、他のお仕事(*)と同様に棚に並びます。(*:子どもが真剣に取り組むことは “Play / 遊び” ではなく “Work / お仕事”。モンテッソーリ教育の現場では、子どもの活動を “Work / お仕事” と表現します。)
棚に置くなり、「やりたい!やりたい!」と、目を輝かせて子どもたちが集まりました!1人ずつ、順番に挑戦します。
静かに、そ~っと水の上に1円玉を浮かべるのがコツです!
「みて!!うかんだ!!」
「あ~~。おちちゃった・・・」
実験をくり返しながら、いろんな声が聞こえてきます。アキコちゃんは、フォークを使わずに手で浮かべてみることにしました!フォークを使うより難しいようですが、注意深くゆっくりと水面に浮かべることができました!アキコちゃんはもちろんですが、妹のマサちゃんも水に浮かんだ1円玉を見て嬉しそうな表情です。実験は1度きりではなく、毎日誰かがくり返し行っています。
1人でじっくり取り組む子がいれば、見ているお友だちと一緒に楽しんでいる子もいます。
読むだけでも楽しい本でしたが、子どもたち自身が実験できるセットを作ったことで、さらにワクワクする経験ができたように感じます!
(平松亜衣)