「子どもの家」修了式
最後の寄港地、ハワイイを出港してもうすぐ104日間の船旅も終わりに近づいてきています。
船内でも様々なプログラムのファイナルイベントが行われており、子どもの家プログラムは修了式を行いました。
みんなそれぞれ、思い思いのおしゃれな服を着て会場に集まってきました。
会が始まると、子どもたちも静かに椅子に座っていつもとは少し違う雰囲気にドキドキしている感じが伝わってきました。
担任の先生から一人ずつ名前が呼ばれ、順番に手作りの修了証を受け取ります。
まずはICクラス(*)からで一番に呼ばれた2歳の男の子。
一人で前に出てこれるかな?と心配する大人たちですが、ゆっくりと自分の足で前に出て修了証を受け取ることができ、さらに元居た自分の席にもどる姿に驚き!!
この後も、ほとんどの子どもが前に出て修了書を受け取るとしっかりとした足取りで自分の席にもどることができました。
修了証を受け取る練習はしておらず、子どもたちの成長した姿に感動したとともに、子どもを信じることの大切さに改めて気付かされる保育士たちでした。
CASAクラス(*)の子どもたちは名前を呼ばれると、「はい!」と元気よく返事をして前に出てくる姿がなんとも頼もしい!
担任の先生が読んでくれるメッセージに子どもたちも嬉しそうに聞いている表情がとっても印象的でした。
みんな席にもどると、修了書を嬉しそうに見ては、大切そうに持っている姿がとても可愛かったですよ。
この修了式には子どもたちが招待した方々が来てくださいました。
レストランクルーのダルシャンさんとアニタさん。
お部屋のお掃除やセットアップをしてくれた力持ちのテディさんとイワンさん。
ICクラスのお手伝いに来てくれた、やすこさんとヴィバちゃん。
CASAクラスのぞうきん作りなどのお手伝いしてくださった、えみこさん。
たくさんお世話になった方々にお礼の気持ちを伝えるためにサンキューカードをプレゼントしました。会場には子どもたちに関わってくださった方や見守ってくださった方々が来てくださり、とっても温かい雰囲気でした。
また深津高子さんからのメッセージが届いていました。
「さようなら」の後は、必ずまた新しい「こんにちは」があるということ。
「さようなら」は必ずしも、寂しいだけではないこと。
涙をながしながらメッセージに耳をかたむける保護者の方、
気持ちがとっても温かくなる、ほっこりするメッセージをいただきました。
子どもたちも、高子さんの問いかけに元気に答える姿があり、
クラスと同様の姿で、とてもリラックスしている様子に見えましたよ!
最後はみんなで「ともだちになるために」を歌いました。
この歌は、ICクラスのお友だちも覚えていてみんなで気持ちを込めて歌うことができました。
25人の子どもたちが、世界をぐるっとまわってもうすぐ104日間の旅を終えようとしています。
様々な経験をし、実際に自分の目で世界を見て、肌で世界を感じてきました。
最後までみんなで元気に帰ってこれることができて本当によかったです。
色んな事があった104日間。楽しいことも大変だったこともあった104日間。
けんかして仲直りして笑い合った104日間。世界に触れた104日間。
25人の子どもたちと一緒に世界をまわり、一緒に過ごすことができて最高の日々でした。
子どもたちを温かく見守ってくださった方々、助けてくださった方々、保護者の皆さま、感謝の気持ちでいっぱいです!
本当にありがとうございました。
ICクラス(*)
(*Infant Community : 乳幼児クラス、2~3歳の子どもたちが過ごした部屋)
CASAクラス(*)
(*Casa dei Bambini = 「子どもの家」のイタリア語。3 ~6歳の子どもたちが過ごした部屋)
(斉藤裕子)