国旗ブーム!
4歳のフウくんと5歳のタクトくんが新たに仲間入りした84回クルーズピースボート子どもの家。
4,5歳といえば、異文化に興味を抱く時期。そこで子どもの家に世界の地図パズルと国旗を準備しました。
寄港日の前日に次に寄港する国と国旗を紹介すると、二人は興味深々。あっという間に覚えてしまいます。
二人が乗船したバルセロナから、ヨーロッパの寄港地が次々にやってきました。上陸するとどこの国もあちこちに国旗を掲げているのに気づきます。
子どもたちは寄港日の翌日になると、「イタリアの旗見たよ!」「マルタの旗見たよ!」と教えてくれるようになりました。
子どもの家の地理のコーナーには立ち寄った国の絵葉書や民芸品などを置いています。
子どもたちはすぐにそれを見つけ、「昨日、ここに行った!」「ピサの斜塔はどこにあるの?」などと嬉しそうに報告してくれます。そして地図パズルを出してきて行った国を確認。
しばらくそんな日々が続いたある日、半透明のトレーシングペーパーに国旗のデザインをトレースすることを提案すると、すぐにフウくんが興味を持ちました。
国旗にトレーシングペーパーをクリップでとめ、色鉛筆でなぞっていくところを見せると「自分でやる!」言って描き始めるフウくん。結局午前中ずっと国旗をつくり続けました。それを見ていたタクトくんもつくりたくなり、「あの旗と同じのつくる!」と言って窓の外を指し、描きはじめたのはパナマの国旗。オーシャンドリーム号はパナマ船籍で、港に入港しているときや運河、海峡を航行するときは船の最後尾にパナマの国旗を掲げるのです。
「あれはパナマの国旗だよ」と言うとしっかり頭の中に記憶されたよう。
この日、たくさんの国旗をつくり続けたフウくん、パナマの国旗をしっかりとつくりあげたタクトくん、このふたりに影響されて国旗に興味を持ち始めたコウくん。このあとしばらく子どもの家の国旗ブームは続くのでした。