第4回「ピースボート子どもの家」、出発!
台風で大雨の合間を縫うようにして、横浜・大さん橋の国際客船ターミナルからピースボート第74回地球一周の船旅が出発しました。
今回の船には、1歳8ヶ月から7歳になったばかりの小学1年生までの元気な子どもたちが乗船しています。
対岸から舞う紙テープ、手を振ってくれる人々…。1歳10ヶ月のコアくんも、出発がしっかりとわかる様子で、「ばいばい!ばいばーい!」と思い切り手を振っています。
4歳になったばかりの桃ちゃんは、対岸で手を振るおばあちゃんに「いってきまーす!」とおなかの底から大きな声を出していました。
出港の汽笛が鳴り、船が少しずつゆっくりと港から離れていきます。周囲では「いってきまーす!」「いってらっしゃーい!」のやりとりをする声がより一層大きくなる中、傘を大きくふってお見送りしてくれる対岸のおばあちゃんがだんだん離れていくのを見ながら、桃ちゃんはだんだん、感極まってきてしまいました。
「よしこちゃーん!(←桃ちゃんのおばあちゃんの名前) もも、やさしいおねえちゃんになってかえってくるからね~!!!!」
大きな声でそう言うと、桃ちゃんは「うわあああああーっ」と今回の旅に同行しているママの妹、ノンちゃんに抱きつきました。
みんなしっかり、地球一周の出発がわかっているようです。
左:杏ちゃん(1歳9ヶ月)、右:桃ちゃん(4歳2ヶ月)
出港後、はじめて皆で集まったピースボート洋上の保育園「子どもの家」では、12人全員が勝手知ったる様子で遊びはじめました。
「保育園や幼稚園には行ったことがなく、今回はじめてママと毎日、半日離れて過ごす」という子もいたけれど、先生たちが一人一人のために考え抜いた空間からのあたたかさを、子どもたちも感じていたのかもしれません。
オリエンテーションのあとは、広い広い船内のツアーにでかけました。
事前にみんなに配っていた子ども用のピースボート船内案内絵本を事前にお母さんと一緒によく読んでいた6歳のナイキくんは、案内するスタッフに先立って
「あ、ここしってる!ブロードウェイでしょ。たくさんの人の前で、音楽とかお話とかするんだよね!」
「ピースボートセンターは “ピーセン” だよね」とみんなに教えてくれました。
(2010年出航、第69回クルーズ洋上にて、子どもたちが船内生活をより楽しめるようにと参加者有志が手作りしたオリジナル本)
ほかのみんなも、大興奮。
ニコニコで船内を歩き、夕食を食べに行った頃には・・・ 興奮と期待に疲れてご飯とむきあいながら寝てしまう子も。最初の夜は早めに就寝して、明日からに備えます。
これからどんな冒険がはじまるのか。
このブログでも少しずつレポートしていきます。