キプロス(リマソール)ワイン発祥の地『オモドス村を訪ねて』
2013年8月15日、キプロスのリマソールに寄港しました。
オプショナルツアー『オモドス村を訪ねて』の様子をお伝えします。
今回のツアー参加者は、全員「子どもの家」のご家族だったのでバスは親子で貸し切り状態。
まるで遠足のような一日です!保護者のみなさんも気兼ねせずいられることは安心ですよね。
早速マイクロバスに乗り込み、海から山に向かって出発。
街中を抜けて、ぶどう畑やオリーブの樹木が広がる景色を眺めながら山岳地帯のトロードスへ向かいます。
キプロスは、世界で初めてワインがつくられた土地。
ワインづくりの歴史は5000年以上にも及ぶそうです。
そんなキプロスで最初に着いたのは、ご家族で経営しているぶどう園。
ぶどうの他にアーモンドや果物、ハーブもたくさん育てているそうで、アーモンドを使った伝統菓子の作る様子を見せてもらいました。
お菓子やぶどうの試食も頂きます。
キャラメル色のものは、煮詰めたぶどうジュースにコーンスターチとはちみつを加えたもの。
もちっとした甘い食感で、アーモンドの周りにコーティングされています。
オレンジやウォールナッツのコンポート、パンにオリーブオイルをつけて頂いたりと子どもたちよりも大人たちの方が喜んでいたかも?!
サリイちゃん(2歳)も一口食べてみます。どんな味がしたかな?
キプロスでは大きく分けて2種類のぶどうがあります。
通称「テーブルぶどう」と「ワインぶどう」。
この農園で出していただいたのはワイン用のぶどうだったのですが、みずみずしくて十分においしい!
ハルカちゃん(4歳)は、「ぶどうがおいしい!」とパクパク食べていました。
試食の後は、裏にある農園を見学。
年間の日照時間がアフリカ大陸の平均より長いというキプロスの日差しはとてもきついのですが、爽やかな風がときおり吹いてきます。
地中海ならではの、豊富なハーブや果物。
ガイドさんにひとつずつ説明を受けながら実際に触ったり、香りを嗅いだり、食べたりしながら歩きました。
ローズマリー、タイム、バジル、ケッパー、オレガノ…たくさんのハーブに触って、香りを確かめる子どもたち。
「おうちのにわにあるバジルとちょっとちがうな~」と見ている、アンちゃん(3歳)
イチジクもたくさん実っています。もぎたてをみんなで試食。
割ったイチジクの中身を見ている、シンちゃん(5歳)とサリイちゃん(2歳)
みなさんは、アーモンドがどうなっているかご存知ですか?
どんぐりのように木に実っているんですね。
キプロスの行く先々でもよく見かけました。
一般的に私たちがよく食べているアーモンドは、殻を剥いた状態です。
殻つきのアーモンドを見るのは初めてという大人たちも多かったです。
子どもたちも興味津々。
ガイドさんがアーモンドの殻を石で割ってくれました。
子どもたちが「みせて!みせて!」と集まってきます。
干しているぶどうも発見!採ったブドウを地中海の強い日差しの中5日間天日干しにすると甘いレーズンになるのです。
「こうやってつくるんだね。」と、モモちゃん(6歳)、アンちゃん(3歳)姉妹。
ロバも2頭いました。子どもたちもそっと触れたり、写真を撮ったりしています。
「ロバの耳って長いんだね」と大人の一言で、「ほんとだ!ながいね~」と気付く子どもたち。
自然豊かなぶどう園、温かく出迎えてくれた農園のみなさんに別れを告げて、
次に向かったのはオモドス村です。
ちょうどこの日はギリシア正教を信仰する人が多いキプロスで、1年に2番目に大きい祝日でした。
聖マリアが天に召されたこの日も街から山あいのオモドス村の修道院にお祈りに来ている方もたくさんいて賑わっていました。
白い壁のお家が並び、入り組んだ道は散策が楽しいです。
カフェやお土産屋さん、素敵なガラス工芸のお店も見つけました。
キプロスの伝統工芸のレース編み(ビビンラレース)も見せていただきました。
このレース編みが継承されているのは、今では針一本で編んでいくそうで、
村のおばあちゃんたちが編んでいる姿をよく見かけました。
子どもたちも手を使う“お仕事”が大好きです。
真剣に見ている、シンちゃん(5歳)、モモちゃん(6歳)、リリイちゃん(3歳)
さて、このツアーの最後の楽しみは、バスに乗る前のひとときの公園でした。
日本よりも少し素朴な遊具でも、子どもたちには関係ありません。
キャーキャー言いながら、久しぶりの公園を満喫していました。