寄港地:2013年4月16日コロンボに到着しました!
赤道にもほど近い常夏のコロンボは、子ども達にはやや辛い蒸し暑さ。
でも、それも含めて貴重な体験ですね。香港、ベトナム、シンガポールに続く4番目の寄港地での子ども達の冒険、お伝えします。4日ぶりに船を降りた子ども達は、まずバスでトゥクトゥク乗り場へ。
スリランカの国旗が見えると、「あー!はた!スリランカの旗だー!」と国旗を発見したのは、5歳のあゆみちゃんでした。
3歳のえまちゃんは、お母さんとトゥクトゥクに乗るなり、大興奮です。
えま:「えま、プクプクはじめてのったー!」
ママ:「プクプクじゃなくってトゥクトゥクっていうんだよ。」
えま:「え?トゥクトゥク?」「たのしー!でもうるさーい!バイクみたい。」「トーマスのゴードンみたいだね~。」
…なんて話していたら突然ポンっと大きな音がして、まさかのパンク。
ドライバーさんは動じず、ニコニコしたまま突然降ろされ、さっさと他のトゥクトゥクにお引越し。
これも経験!はちゃめちゃで楽しいドライブでした。
トゥクトゥクでコロンボ市内をぐるりとまわり、簡単な市内観光から旅ははじまります。
最初に寄ったヒンドゥー教寺院では、いろいろな神様を見ました。
ほとんどの子が怖がり、お母さんにぴったりくっついて恐る恐る見学。
えまちゃんは「なんでおへそでてるの?ねぇ、かみさま、おへそでてるよ。」と神様に向かって指摘していました。
仏教寺院に着いて、大仏を見た4歳のりんたろうくんは「おおきいかみさまだね~」と目を丸くして見上げていました。
お供えのピンク色のお花をいただき、大喜びの子どもたちでした。
昔、お坊さんの勉強小屋として使われていた建物を見に行くと、
その建物の周りを一周しているときにゆうきくん(4歳)がひとこと。
ゆうき:「ねぇ先生。あめがふったら、ここからあめはいっちゃうね。」
保育士:「こんなに大きい屋根があるから大丈夫なんじゃないかなぁ。」
ゆうき:「でもさ、ななめにあめがふったら、こうやってここからはいっちゃうよ?ね?」
雨の降る角度まで予想して、自分の手を使って一生懸命説明してくれたゆうきくん。
気候や建物、文化の違いを、子ども達はそれぞれの視点で体験しています。
ランチはもちろん、スリランカカレー。
スリランカのカレーはフルーツもたくさん使っていて、インドのものより一般的にマイルドなものが多いような気がします。
それでも、さすがはスパイスの本場です。
子どもたちは辛くて食べられないものも多かったけれど、「から~い」「どうしてからいのが多いの?」と感じるのも、またいい体験ですね。
ビュッフェを楽しんだり、デザートをいっぱい食べたりして、結局はとても満足そうな子どもたちでした。
クレープ生地のようなものの上に目玉焼きが乗っている料理が、子どもたちには人気でした。
先生が名前を忘れてしまい、残念…
さて、ランチのあとは象の動物園へ。
虫よけパッチを服に貼っていたりんたろうくん(3歳)を見て、不思議に思った現地の男の子が近づいてきて、パッチをつんつん。
どうしても気になったようです。
りんたろうくん、初めはびっくりしたような顔をしましたが、お母さんがその子どもや母親と話しているのを見て安心したのか、ちょっと照れたような顔で男の子のことを見ていました。
蒸し暑い気候の中、頑張って歩きぬいた子ども達は、動物園のゾウさんショーも楽しみました。
尻尾と鼻をつなげて入場してきた象さんを見て、ゆめちゃん(3歳)も大興奮。
「わぁ~ぞうさん三人いる!三人つながってるー!」
子どもたちは象が芸をするたびに、自然に立ち上がって真剣な表情で見ていました。
途中で象が糞をすると、えまちゃんは周り中に聞こえる大きな声で「わぁーうんちしたー!おっきい~!」とびっくりしていました。
ゆうきくん、りんたろうくんは、最初から最後まで口をぽかーんと開けて見入っていたし、先生も親たちも、実は象よりも子どもたちの反応を見ている方が楽しかったです。笑
ショーが終わってゾウが帰っていくとすぐに、りんたろうくんが「ねぇまたここにこられる?」とお母さんに訪ねていました。
楽しかった証拠かな?
そして、地元のお客さんが一気に会場からいなくなった途端に、広い客席を使ってプリキュアの歌とダンスを披露し始めるにこちゃん。
それにつられてあゆみちゃんも。
成り切りぶりが素晴らしく、広い会場で大きな声で歌い、なんとも気持ちよさそうでした。
帰りのバスに乗りこんですぐ、バスのすぐ横を牛が一頭ゆっくり歩いていきました。
道路に牛。
日本では見られない光景に大人も子どももびっくりです!
「うしどこ?」「どこ?」とみんなが興奮気味に窓の外を見ていると、牛の後ろ姿を見つめながら、5歳のせいかちゃんが冷静に言いました。
「ミルクはこんでるんじゃない?ミルクたのまれてるんだよ、きっと。ミルクくださーいって。だからいまからそのおうちにいくんじゃない?そこでしぼってもらうんだよね」
牛の後ろ姿からのこの発想。大人たちは皆で感心してしまいました。
帰りのバス車内では、「トゥクトゥク」という言葉を覚えた子どもたちが「あ!トゥクトゥクいた!」と発見を楽しんだり、「トゥクトゥク~バリマ トゥエトゥエ~♪」 と替え歌をつくって歌ったり。
(「子どもの家」で高子先生に教わったガーナの歌で、本当はトゥエトゥエ~から始まる歌詞です)
子どもたちは、とにかくハイテンション!最後までパワー全開の子どもたちでした。
さあ、ここから10日間は長いインド洋の横断です。
次の港、エジプトのポートサイドに到着するまでの毎日、
洋上のモンテッソーリ保育園でたくさんの新しい発見がありそうですね。