中国・履門(アモイ)で家庭訪問
先日、中国・履門を出港した船からのレポートです。
小さな感動がつまった交流の様子を、どうぞご覧あれ。
船乗り日記
子どもたちが「子どもの家」で洋上生活を過ごす間も船は順調に航海し、 最初の寄港地、中国・履門(アモイ)に到着しました。
ここで家庭訪問し、手作り料理をいただくという交流コースに ゆきとくん(5)、ひなたちゃん(2)、しんちゃん(2)とそのご家族が参加しました。
みんなで小さなバンに乗り込み、いざ出発。 お邪魔することになったのは、5歳の男の子、ジャンスンくんがいる楊さんのお宅です。 ジャンスンくんと同じ年のゆきとくんはすぐに遊びはじめ、恐竜や車のおもちゃで意気投合。
大人がお互いにカタコトの英語で必死に交流しようと頑張っている横で、 言葉は通じなくてもお友達になれる!を子どもたちが見事に証明してくれました。
夕食を食べて港へと戻るバンに戻ったとき、 前日の保育で中国の旗塗りをしたものを置き忘れていたのを見つけたゆきとくん。 「ゆきと、これお友達にあげたい!」といって、もう一度お宅に戻りました。
ジャンスンくんが出てくると、ゆきとくんは自分で色塗りした中国の旗を差し出しました。 すると、ジャンスンくんは部屋に戻り、自分が大切にしていた恐竜のおもちゃをゆきとくんへ。
ゆきとくんの思いが通じた瞬間でした。 帰りの車内では 「ゆきと、あげたいときにわたせたのが一番うれしい」と自分の思いを言葉にしていたゆきとくん。
満足げな表情で「今度はおじいちゃんも一緒にこよう」とつぶやいた一言に、 おばあちゃんは、涙ぐんで喜んでいました。 (ゆきとくんファミリーは、おばあちゃん、おかあさんと3世代で地球一周に参加しているのです)
たった一日の交流でしたが、仲良くなった友達と握手をして、ハグをしてお別れ。 きっと忘れられない出会いになったのではないでしょうか。
次の寄港地はベトナム。 ストリートチルドレンの施設を訪問します。
どんな出会いがあるのかな?