ナマケモノがいたよ!【クリストバル(パナマ)】
6月25日、クリストバル(パナマ)に入港しました。
少し前に雨季に入ったそうですが、この日は雨雲の隙間からお日さまが顔を見せ、熱帯地方特有の蒸し暑さを感じます。
今回は、3家族が参加した『ボート遊覧と熱帯雨林ハイキング』ツアーの様子をお伝えします。
ツアー参加者一同は、バスに乗り、ガトゥン湖へ向かいます。
パナマ運河のために作られた人工湖、ガトゥン湖は、チャグレス川下流部をせきとめてつくられた面積425キロ平方メートルの巨大な湖です。
湖の周りには、パナマ特有の動物や植物が生息している、ジャングル(熱帯雨林)が広がっています。ボート乗り場へ続く道も、初めて目にする大きな木がいくつも生えていました。いよいよボートに乗って出発です!数分後、ボートは、木々が生い茂るジャングルへと近づきます。
するとそこには・・・フタユビナマケモノが木の枝にぶら下がっているではないですか!「みて!あそこにいる!」
「え?どこどこ??」
「ななめのえだのうえにいるよ!」
「てが、うごいた!」
「かおがみえな~い」
「けが、フワフワってしてるね~」などと、子どもも大人も、ボートに乗っているみんなが大興奮!フタユビナマケモノの顔はほんの一瞬しか見えなかったのですが、最初に出会えたことは本当にラッキーです!
その後も、尻尾を枝に巻き付けて移動する2匹の黒い毛のホエザルや、空高く飛ぶ大きなハゲワシ、湖の切り株にとまる鵜を見ることができました。見つけるたびに、大人たちはカメラを向け、子どもたちは「どこどこ??」と探し、見つけると「いたー!!」と指をさしながら喜んでいました。ボート遊覧を楽しんだ後は、熱帯雨林のハイキングです。ゆっくり歩いて40分のコースに挑戦です!入り口にはオジギソウがたくさん生息していました。ガイドさんから、「足で葉に触れてみて(安全のため)」と言われた子どもたちは、不思議そうに足を動かしていましたが、葉のお辞儀に気がつくと、どんどん足を動かしてオジギソウを楽しみました!熱帯雨林を進むと、こんな面白いアリを見つけました!葉切りアリと呼ぶそうです。葉切りアリは、自分の体よりも大きい葉を持ち、いろいろな場所で行列をつくって地面や木の幹を移動していました。木の枝には、とても大きな葉切りアリの巣もあり、見つけるたびに立ち止まって観察タイムです。「ここにもいたよ!」
「ふまないように、あるこうっと。」
「いっしょにいこう!」と、子どもたちの声も聞こえてきます。少しぬかるんだ地面をしっかりとした足どりで、汗をかきながら歩く子どもたちに、たくましさを感じました。
パナマの自然を肌で感じながら、船の生活とは違う、子どもたちの生き生きとした表情がとても印象的なツアーでした!
(平松亜衣)