参加者紹介:菅谷さん親子
第94回クルーズに親子で地球一周の船旅に参加の菅谷和加子さん、陽輝くん(愛知県在住)。
ピースボート公式ウェブサイトの[クルーズレポート参加者紹介] に登場されましたので、子どもの家ブログにもお知らせしますね。
ともに旅する「仲間たち」をご紹介します。
船旅への参加を決めたきっかけなど聞いてみました!
乗船のキッカケは?
海外や旅行が大好きで、子どもが生まれる前はよく行っていたんです。子育てが始まってからは忙しくなってしまったけれど、いろんな国をもう一度歩いてみたいと思っていました。息子も来年は小学校、そんな時、急に「旅に出よう」と思い立ったんです。ピースボートのことは知人が乗っていたので知っていたので乗船を決めました。家族も後押しをしてくれたので、3ヶ月半のあいだ、家を開けることができました。船旅は初めてだし、洋上での生活が長いので余暇を使いこなせるだろうかなど、心配もありました。船内で自分で企画を立てられると聞いていたので、仕事であるアクセサリー創りの道具をスーツケースに詰め込んで乗り込みました。また、日本で支援物資を集めたことおあり、スリランカの孤児院を訪問するツアーへの参加も目的のひとつでした。
寄港地の思い出は?
ハイキングや国立公園など、自然の中を歩くツアーに積極的に参加しました。日本では森の近くに暮らしているのですが船旅は海の上が多いので、陸地についた時には自然や古代遺跡に触れたいなと思ったんです。テーマは「子どもと世界を歩こう」でした。中でもベルゲンで、息子と一緒にフロム鉄道に乗って6キロのハイキングをしたのが思い出深いです!!
景色が一番美しかったのは、アイスランド。空の色、反射する空気の色..。すべてが今まで見てきた風景と違いました。感性が刺激されたことが、きっと今後のアクセサリー創りうや生活にも影響してくると思います。
船内生活の思い出は?
船旅の初めはとても慌ただしかったです。私は習い事が好きだから、船内のいろんな企画に参加したかったけれど、子どもがいるので一人の時間はなかなかとれません。息子も「あそこに行ってみたい!!」と船内のいろいろな場所を散歩したり、船でできた友達のところへ遊びに行きたがったり。『子どもの家』に息子が通っている間に、自分のアクセサリー作りの自主企画を開催したりしていました。
どんな自主企画を開催しましたか?
寄港地で購入した雑貨をアレンジして、世界にひとつのアクセサリーを作っていました。参加者の方が、思い思いの旅の思い出を持って企画に来てくれます。その方が、その国でなにを見て、なにを感じて、どんな思いを持って、それがどんな形に仕上がるのか…。ただの可愛いアクセサリーではなく、その人個人の豊かな気持ちのこもった作品になることを大事にしました。あまりアクセサリー作りの道具がないなかでしたが、作ったものを船内で身につけていたり、「ありがとうございました!」と声をかけていただけたりすると、とても嬉しいですね。
旅を振り返って
こんなに子どもと向き合ったことはありませんでした。一緒に過ごす時間も長いですし、船という限られた空間で、お互いにたった一人の家族です。ましてや大人と違って、子どもは素直に自分の気持ちをぶつけてくる。たとえば食事でも、自分でつくると子どもの好みにアレンジできますが、レストランではそうはできません。日常の小さなことで、息子と気を遣い合ったり、ケンカをしたり。本気で向かい合ったからこそ、そのなかで見せる彼の優しさも知りました。今では息子のことがより可愛く思えます。
息子にとっては、いろんな場所に行って、母親ととことん向き合った旅。いつか彼が人生の帰路に立った時、目の前にある選択肢が増やせた旅になったんじゃないかな。ここで旅は終わりではなく、まだまだ続く冒険の途中なんだと感じました。親子で広い地球を見て歩き、やはり私たち人間は自然に生かされ、人の優しさに助けられ生きていると改めて感じる旅になりました。「ありがとうございました」すべてにそう言いたいです。
インタビューは以上です。
帰国後の感想を聞くのが楽しみですね♪