国際モンテッソーリ協会会長・特別講演🕊️
ピースボートVoyage121に、ご縁あって乗船してくださった国際モンテッソーリ協会(AMI)会長 Alain Tschudin氏、「時間と平和?なぜ質の高い教育が大切なのか?」というタイトルで、特別講演が行われました✨

Voyage121のクルーズのテーマ「Time for Peace」は、“今こそ平和を”と“平和に時間を”の二通りの解釈が可能です。
真の平和は単に銃声を止めるだけではなく、幼いころから成人に至るまで他者と生きる社会の中で形成されます。この特別講演では、本当の平和について考える機会になりました。
通訳をしてくださったのは、深津高子さん✨
Alainさんは、AMI会長だけでなく、ユネスコが掲げる「平和と変革的連帯に至る教育」を目的に設立された「ガンジー・モンテッソーリ・ルツーリ協会」の代表も務めています。
<時を超えた出会いと交流>

1931年、マリア・モンテッソーリとマハトマ・ガンジーはロンドンで出会いました。

さらに、ガンジーの次男マニラール・ガンジーと、1960年にアフリカ初のノーベル平和賞を受賞したアルバート・ルツーリは親しい友人でした。

このように、世代を超えて「非暴力」と「平和」を求める人々が交流を重ねてきた歴史があります。

<平和のための教育とは?>
SDGsには17の目標があります。

その中でも、
•目標4:質の高い教育をみんなに は、
•目標17:パートナーシップで目標を達成しよう を通じて、
•目標16:平和と公正をすべての人に を推進することができます。
Alainさんは、モンテッソーリ、ルツーリ、ガンジーから着想を得た観点を交えながら、教育と平和のつながりについて語ります。
「平和を望むなら、子どもを準備しなさい」(If you want Peace, prepare the Child)という力強いメッセージとともに、とある学校での経験を紹介してくれました。
<教育の力が子どもを変える>
ある学校では、子どもたちが鉄の棒を振り回したり石を投げたりしていました。
しかし、その学校を改築し、モンテッソーリ教師や学びの環境を整えたことで、子どもたちの行動や表情に大きな変化が生まれたそう。
<幼少期の重要性>
さらにAlainさんは、マリア・モンテッソーリの言葉を引用し・・・
『これまで以上に私たちが望む願いは、教育が世界の状態を改善する⽅法となることです。』マリア・モンテッソーリ,1946年「ロンドン講義録」24頁
『⼤⼈を変えること、改⼼させることは⾮常に困難です。幼少期は変⾰のための時期であり、だからこそ⾮常に重要なのです。⼈間はこの幼い時期に形成され、この時期なら助けることができるからです。これがこの時期の⼤きな重要性です。将来の⼤⼈の⼈格は、この⼦ども時代に形成されるのです。』マリア・モンテッソーリ,1946年「ロンドン講義録」
幼少期の環境が人格の土台に大きく影響するため、周囲の関わりが大変重要であることを話します。
質の高い教育は、平和を築くための土台です。
「Time and Peace?」という問いかけは、私たちに“平和のために、今この時に何ができるのか?”を、じっくりと考える機会になったと感じています。

ピースボートは国連公式のキャンペーンシップとしてSDGsのロゴを船体に表示することで、SDGsの理念を世界に広めています。
SDGsの達成に貢献することを目指す者として、そして何より平和を望む者として、引き続き共に歩むことができればと思っています🕊️🌏











