ヨサコイソーラン、発表会で披露!
子どもの家では、8月半ばから船内や寄港地の交流フェスティバルなどでヨサコイソーランを踊るチームのメンバーが子どもたちに踊りを教えてくれています。
きっかけはキッズルームの窓から見えるデッキでヨサコイソーランチームが練習していたこと。踊ることが大好きなコウくんは、振りつけをいつの間にか覚えてしまい、練習がはじまると見に行くようになりました。
子どもたちとヨサコイを踊りたいということをメンバーに相談したところ、教えてくれることになりました。
踊る曲は「南中ソーラン」。三味線の音が勇ましく、とてもカッコイイ曲です。
日々踊り続けるうちに、コウくんはソーランを踊ることが何よりも大好きになりました。ヨサコイチームのメンバーと踊る時間が待ち遠しくてなりません。コウくんが踊りはじめると1歳のヒナミくんやアンちゃんも同じように踊り始めます。生き生きと踊る子どもたちを船のお客さんに見てもらいたいね、とヨサコイチームのメンバーと話し合い、「まんなか発表会」を目指して練習することになりました。
(※8月の終わりが船旅の折り返し地点となる日。船内でさまざまな活動をしている人たちがステージでその成果を発表する場が「まんなか発表会」です。)
練習方法はひたすらメンバーを見て一緒に踊ること。とてもハードな踊りを休憩をはさみながら3回くらい踊ります。終わるころにはもう汗ビッショリ。それでも楽しくてしかたないコウくん。「もう一回音楽かけてー」と疲れることを知らない様子。
ヨサコイチームと踊るなら衣装も揃えよう!ということでメンバーのお姉さんがお揃いのハッピを縫ってくれました。
いよいよ発表会当日。黒いハッピとねじりハチマキも勇ましく、コウくんがステージのまんなかに立ち、ヨサコイメンバーが後ろにズラリ。「踊り子集中。南中ソーラン構え!!」とコウくんの掛け声で、音楽が始まりました。たくさんのお客さんの前でスポットライトを浴びるコウくん。初めての経験でしたが臆することなくいつもどおり楽しそうに踊り始めました。子どもたちのバックに14名のヨサコイメンバーが踊る姿は壮観!
途中でヒナミくん、アンちゃんもステージに上がり、小さい子どもたちの登場に会場は優しい眼差しに包まれたよう。音楽が終わると最後のポーズもバッチリと決まりました。それと同時にステージの一番前に立っていたヒナミくんがパチパチと手をたたき始め、それにつられて見ていた人たちも「ウワァー」と声をあげました。そして大きな大きな拍手!!
マイクに向かって最後にコウくんがひとこと。「ありがとうございましたー」またまた会場からは大きな拍手!!
子どもたちとヨサコイソーランチームのメンバー、会場の人たちみんながひとつになった瞬間でした。
コウくん、ヒナミくん、アンちゃん、ヨサコイチームのみんな、おつかれさまでした!!
〈後日談〉
次の日、コウくんは発表会が行なわれた会場のステージに上がり、音楽もない中、ひとりで何度も「南中ソーラン」を踊りました。発表会、よっぽど楽しかったんだね!