ハッピー卒園式
2013年7月7日、8名が「ピースボート子どもの家」を卒園しました。
この日はしんみりしないで楽しい卒園式にしよう!という保護者の方のアイデアで、着ぐるみや衣装をまとっての一風変わった卒園式となりました。
ということで大人はみんな変な格好。でも子どもたちは正装。
あまりに個性豊かな保護者の集団を見て、入場から泣きそうだったのはゆうきくん(笑)。
入場と同時にクラッカーをパーン!パーン!と鳴らされ、ますます怖がっていました。
なんともシュールな雰囲気で幕を開けた卒園式でしたが、「地球一周したで証」の授与や、ヘルパーさんやGETの先生たちへの贈り物、歌、保護者の方からのアルバム贈呈・・・と続くにつれて、涙涙の大人たち。
変な格好なのに感動的な卒園式になってしまい、終わった後には「泣くつもりなかったのに~先生が泣くからですよー!」とお互いなすりつけ合う大人たちでした(笑)。
この日の卒園式やその後の茶話会で、保護者の方々から心に響く言葉をたくさん頂きました。
お母さんから子どもへの「生まれてきてくれてありがとう。」の言葉。
そして
「地球一周は果てしないことのように思っていたけど、意外と地球は小さくて、思ったより一周って近かったなぁ。」
「子どもってどんな環境に置くかでこんなにも変わるんですね~!」
「見守るって我慢ですよねぇ。でもそれでこんなに変わるって思ってなかったです。」
「こんなにも大勢の大人にまるごと可愛がってもらう経験は他ではできない。
船の環境って本当に特殊ですよね。」
・・・などなど。
この3か月半という期間で、子どもたちがこんなにも成長したのは環境はもちろんですが、何よりお母さんが変わったからだと私たちは確信しています。
「ずっと子どもをどうにかしなきゃって思ってたけど、
本当は私自身がどうするかってことだったんですよね。」
「なんでこれができないの?とか思ってイライラしてきたけど、
もうそんな風に思わなくなりました。」
と話して下さった方もいました。
普段の生活ではなかなかつくれない「自分と向き合う時間」。
この船旅を通して、ゆっくり考え、たくさんの発見をされたお母さんたち。
お母さんの変化を子どもは敏感に感じ取っています。
それは表情だったり些細な言葉だったり、子どもたちの言動ひとつひとつに表れるものです。
乗船当初よりずっと表情が明るくなった子もいます。
自信をつけた子もいます。
心から人を信用できるようになった子もいます。
それぞれの心の変化はお母さんの変化でもあるのではないでしょうか。
この船旅がそんな「きっかけ」になってくれていたら幸いです。
今ではすっかり大家族のようになった子どもの家のご家族。
これから帰国してそれぞれの生活に戻っていくという実感が湧かず、
「もっと続けばいいのにね~。」と話しています。
卒園式の後も「ぼくまだ保育園行きたい!」という子どもたちの声も聞こえてきます。
でも「さようなら」のあとには素敵な「こんにちは」が待っているんだもんね!
みんなで次の扉を開きましょう!
そしてまた再会できる日を楽しみに!
みんなに会えてよかったなぁ。
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最後に、今日までブログを読んで下さった皆様、ありがとうございました。
次回クルーズも引き続き応援よろしくお願いします!