かおるくんのことば
(本来「子どもの家」とは2歳から5、6歳までの環境を指しますので、今回の74回クルーズの子どもの家は”特別なプログラム”として実施しています。)
船旅がはじまって、日々出会う人の数がぐんと増えたことで、スポンジのように言葉をぐんぐん吸収していく子ども達。
中でも口にする単語数が少なかった1歳児たちの言葉の成長は目を見張るほど!!
今日は、そんな1歳児のかおるくんの紹介です。
かおるくんは、お船に乗船したばかりの頃は、大好きな「まま~」をいつも口にしていました。
何かがほしいときは「まま~」と指さし、眠くてぐずぐずするときも「ま~ま~!」と泣き出し、豊かな表情と「ママ」の一言でみんなに愛されていました。
異年齢保育の「子どもの家」ではいちばんの最年少でみんなにもまれていたかおるくん。
きっと日々の刺激は大人の想像などおいつかないくらいに豊富なのだと思います。
乗船後、かおるくんに、毎日少しずつ少しずつ言葉が増えてきました。
みりちゃんのことを「みーみー」にこちゃんのことを「にーにー」
ももちゃんのことを「もーもー」とニコニコ顔で呼び、そしてついに昨日、先生のことを「せんせー」と、呼べるようになりました。
朝ご飯を食べるレストランに行って、お友達をみつけたかおるくんは名前を呼んでくれます。
呼んでもらったお友達は、「かおちゃんが呼んでくれた!!」と、毎朝とっても嬉しそう。
「これはだあれ?」と、みんな自分のことを指さして、かおちゃんに名前を呼んでもらおうと朝から必死です。
そして、そんなみんなの喜びを察するかのように、かおるくんの言葉は日々増えていきます。
小さな石を見つけては、「あった!!」お友達が遠くに行っちゃう「お~い!!」と、にこにこ顔で一生懸命お話してくれ、同じ1歳児の杏ちゃんが自分の仕事を邪魔しにくれば「いーやーだー!!」と言えるようになりました。
お母さんが話しかける一言一言にも「うん」「うん」と大人のような相づちを打つようになり、お母さんもニコニコです。
「まま」以外の言葉が聞けるのはいつになるのか、みんなでとっても楽しみにしていた頃が嘘のよう。小さな子どもたちの毎日は宝物です。
明日はかおるくんから、どんな言葉が聞けるかな。