「寄港地の次の日は…」
ヨーロッパに入ると、寄る港がグンと増え、寄港地ラッシュになります。
子どもたちは、ラッシュの間も洋上は『子どもの家』で元気に過ごしています!
『子どもの家』では、みんなに伝えたいことがあるときに、前に立ってお話しをする場を作っています。
寄港地の翌日は、子どもたちも話したいことが盛りだくさんな様子!今回は、バレンシアの翌日の様子をお伝えします。
麻弥先生が、「みんなに何かお話したい人はいますか?」と投げかけると、「ハイ!ハイ!」と元気よく手を挙げるソウちゃん。
かばんから、金色のベルを大事そうに取り出し、みんなに見せてくれました。
お友だちはシーンとなって、ソウスケくんを見ています。
ソウちゃんが、ベルの音色を「チリーン!」と聴かせてくれました。
お母さんと弟のちーちゃんと一緒に、バレンシアの大きな教会に行ってきたそうです。
「グルグル、かいだんをのぼって、おおきいの(鐘)がゴーンゴーンってなったから、これ(ベル)かってもらった。」
「みみをおさえなくても、だいじょうぶだったけど、おおきなおとだった。」
と、お話ししてくれました。
教会の大きな鐘の音を間近で体感したソウちゃん、とても印象に残ったようです!お友だちにも順番に見せてくれました。
触ったり、鳴らしてみた、と興味津々です。
ベルの中がどうなっているのか気になるのかな?
次のお話は、あっこちゃん。
あっこちゃんも教会のお話をしてくれました。そうちゃんと同じ教会かな?
「かねがあって、かいだんもあったよ。」
「ふねよりもおおきくみえたんだよ。」
いつもは元気ハツラツとお話しするアキコちゃんですが、みんなの前では、少し恥ずかしそうに、でも自分の言葉で話してくれました。
続いて、アサヒくん。
「キックボードで、はしったよ!ママがまえで、アサヒがうしろにのったの。ひろいところは、ひとりでのったよ!」
街の中をキックボードで駆け巡ってきたことを身振り手振りをまじえて、話してくれました。
小さなお友だちも、みんなの前に立って、できる限りの表現方法で、それぞれ寄港地で楽しかったことを伝えようとしています。
大人は世界遺産や観光名所をめがけて、寄港地を楽しみますが、子どもたちにとっては、電車やバスに乗ったこと、公園で遊んだこと、アイスクリームを食べたことなど、とても身近なことが嬉しい思い出になっているようです。
日本を出発し、約1ヶ月!
様々な国の風土や文化体験、地元の人との出会い、子どもたちはたくさんの異文化を吸収していることでしょう。何を見て、どう感じているのか、そんな子どもたちの経験談を聞くことが、楽しみです!
(平松亜衣)