ドミニカ共和国寄港「じぶんで切れたよ!!南米のにおいがするバナナ」

いよいよ中南米!!
今日はドミニカ共和国のサントドミンゴに寄港しました。ここドミニカ共和国は、コロンブスがスペインを出て、最初に降りたった土地。
アフリカ大陸から奴隷として人々が連れてこられた、奴隷貿易の拠点となった場所でした。
旧市街にはコロンブスの像があり、スペイン時代の面影を残す町並みです。

これまでは北欧を旅してきて、寒い寄港地が続いていました。
10日間かけて船で大西洋を超える間に、再びプール遊びができるようになり、ワンピース一枚で夜のデッキを散歩ができるような気温になりました。

湿気と熱気ムンムンの空気の中に降り立ち、港では色とりどりの衣装を身にまとった人々に音楽で歓迎され、中南米というまたヨーロッパとは違う土地に来たことを、子どもたちも肌で感じとることができたのではないでしょうか。

寄港地の翌朝、参加者の方が「これ、子どもたちと食べて」と「子どもの家」に持ってきてくれたのは…ドミニカ共和国で手に入れたフルーツ!!
バナナにパイナップルにパパイヤ…すでに甘いにおいを放ってとってもおいしそうです♪
ありがたく、今日はバナナをいただくことにしました。

先生が3等分に切ったバナナを、1歳のあんちゃんやこあくんには皮をむいてもらいます。
すーっと皮を引っ張り、ぺろりとむけると、「むけた!!」ととっても嬉しそうです。

モンテッソーリ教育では、何でもなるべく本物を体験することを大切にしています。
見立て遊びを促すのではなく、「危ないから」と包丁を取り上げるのではなく、どうやったら危なくないか、大人は真剣に考えます。
子どもの小さな手でも使える、子どもサイズの包丁を準備し、使い方を丁寧に子どもたちに見せてから、おやつや食事の準備に、出来る限りどんどん関わってもらいます。

小さいナイフをすっと落とすだけで切れるバナナは、子どもたちにはぴったりの「本物」を切る体験です。
1歳児さんたちに皮をむいてもらったあとは、大きい子たちがバナナを一口サイズに切っていきます。
まず最初に先生が「見ててね」と切る様子を見ながら、みんな待ち切れなさそう!!
「やってみたい人いますか?」と先生が聞くと、「はーい」と手を挙げたのはにこちゃん。

嬉しそうにナイフを持って、トン、トン、とゆっくりバナナを切っていました。
続いてみりちゃんもりほちゃんも、ももちゃんも、バナナを切ります。

みんなお母さんがいつもしているのと同じように、包丁を使ってみたいのです。切った後は、トングを使ってお皿に取り分けます。
自分たちで食べる分を自分たちで準備できる。

ささいなことですが、とっても満足そうな子どもたち。
バナナもいつもよりずっとおいしく感じたはずです。

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