第79回ピースボート「地球一周の船旅」、出航!
前日までの雨が嘘のような快晴のなか、
10人の子ども達とそのご家族が地球一周の船旅へと旅立ちました。
出発する約800人の参加者が船から手を振り、港側にはそれ以上にたくさんのお見送りの皆さんがかけつけ、賑やかな出航となりました。
全国から横浜港に集まった子ども達は、それぞれどんな想いを胸に出航式にのぞんだのでしょうか。
お母さんと二人で旅に参加した3歳のりんたろうくんは、出航前から出航して見えなくなるまでずっと、「パパー!」と手を振り続けていました。
向こう側では、お父さんがずっと手を振りかえしています。お父さんが見えなくなってからもしばらくデッキから海を眺めていました。
どこまでも広がる海を見て、「みてー!あおいよ~!」と、興奮気味のりんたろうくんと、優しく見守るお母さん。
かもめも飛んできて、旅立ちを祝福してくれているようでした。
年が離れた26歳のお姉ちゃんと2人で参加した4歳のゆうきくんは、見送りに来てくれたお母さんに「ママー!」と、ずっとずっと手を振っていました。
13 時、船がゆっくりと動き出します。
船が岸壁を離れると、ふわりと風が起こり5色の紙テープが空へ。
船が離れる速度は本当にゆっくり、ゆっくり…。まだお互いの声が届くくらい。
陸の皆さんで声を合わせて「いってらっしゃい!」と呼びかけると、船からは「いってきまーす」の声が返ってきます。
子どもたちも、陸 の家族に向けて大きな声を送り続け、振り続ける手はちぎれんばかりです。我が子のそんな姿に涙するご家族も。
そしてまた、そんな親子を見て涙するスタッフ。笑
陸から少しずつ離れて、大海原へ。そしてまた、ゆっくりと次の港へ。
スローな船旅でなら、小さな子どもにも地球の大きさを実感できるのだな、といつ も感じます。
さて、船が岸壁から離れ、方向転換を終えると、陸からはどんどんその姿が小さくなっていきます。
船が向かう先は横浜ベイブリッジです。
ベイブリッジが近づいてくると、「わぁ~!!ぶつかっちゃう~!」と船の煙突を困った表情で見つめるえまちゃん。
えまちゃんは、お父さんもお母さんもおばあちゃんも一緒に参加していますから、お別れよりも近づいてくる橋が一大事!
本気で心配して、橋をくぐるまでずっと真剣に煙突を見ていました。
橋ギリギリで船が無事に通ることができると、「よかった」とほっとした表情。
ぶつからなくてよかったね!
この橋が地球一周の「スタートライン」になります。
横浜で再び本船・オーシャンドリーム号の姿を見るのは約3ヶ月後。
その時はこのベイブリッジが旅の「ゴールライン」に。
いよいよ、新しい地球一周の大冒険の始まりです!