2024年夏ショートクルーズよりただいま〜小学生編〜
12日間の夏休みクルーズということで、今回はご家族で、三世代で、おじいちゃんおばあちゃんとお孫さんという様々な家族層で未就学児や小学生がたくさん参加していました。
洋上で実施している「子どもアクティビティ」プログラムをまとめましたので写真でご覧ください。
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<小学生編>
今年は24名の小学生が子どものアクティビティに参加してくれました。
12日間の日本一周クルーズの中で、ピースボートならではの体験や出会いを通して、忘れられない思い出やたくさんの学びを得たのではないでしょうか。
それでは、子どもアクティビティの様子を紹介していきます。
▼子ども達の1日のスケジュールの一例です。
◯ 朝食
◎10:00〜 午前アクティビティ(90分)
◯11:30〜 昼食
◎13:00〜 午後アクティビティ(90分)
◯14:30〜 午後アクティビティが終わると友達や家族と好きなことをして過ごします
◯14:45〜 自習室の利用も可(困った時に質問できるスタッフのサポートもあります)
◯ 夕食
●ハイタッチトーク!
まずは、このゲームからスタート!
友達とハイタッチをして、自分の名前や住んでいるところ、船旅の中で楽しみにしていることを伝え合いました。「自分と同じ名前の子がいた!」「出身が近かった!」とコミュニケーションを進んでとる子もいれば、緊張や恥ずかしさでなかなか自分から話しかけることができず、様子を見ながらスタッフと話しかけに行く子。。。など様々です。
しかし、この初回の様子とは打って変わって、びっくりするほどの速さでここから友達の輪が広がっていきました♪
●わくわく船内たんけん
初回アクティビティの目玉!船内探検では、カードにかかれた5ヶ所の場を訪れミッションに挑戦します。異年齢の8人チーム制で回るのですが、子ども達は、「次の場所へ行ってミッションをクリアしたい!」と気持ちが高ぶり、時には先頭の子が見えなくなってしまうことも、、、、。
しかし、高学年の子が自分から人数を確認しようとしたり、初めにみんなで確認したルールを思い出し、「離れ離れにならないようにしよう!」や「走っちゃだめだよ!」とお互いに声を掛け合ったりする姿が見られました。
●キッズイングリッシュ
GET(洋上の英会話教室)の先生に来ていただき、船内や寄港地でも使える挨拶や気分の尋ね方を学びました。早速レストランで働いているクルーに「Excuse me」と話しかけ、早速学んだ英語を使って話しかけている子もいました!
●スーパーボールづくり
この日を迎える前から「スーパーボール作りが楽しみ!」と期待してくれていました。材料は、なんと水・塩・洗濯のり・絵の具だけ!
実験方法を知ったら、まずは各々で実験シートに予想を書きました。「うまく固まらないかもしれない。」という予想の子もいれば、「スライムを作って塩を入れるだけだからできると思う。」と理由も考えて予想している子も。
実験が始まると、いつもはおしゃべりの子が黙々と取り組んでいたり、慎重に慎重に塩を入れて混ぜていたり、どうやったらあんなに綺麗な丸になるの!?もう一回!と探究したり、新たな子ども達の姿を垣間見ることができました。
また、着色には絵の具を用意していたのですが、子ども達の方から「色を混ぜて自分だけの色のスーパーボールを作りたい!」との意見が出てきました。みんなの前でいい考えをパッと共有してくれたことも素晴らしく、そのおかげでみんなのスーパーボールは世界に一つの色のものが出来上がりました!
●ウサビ・サコさんとのお話
水先案内人としてご乗船いただいていたウサビ・サコさんとのお話Time♪
サコさんは、マリ共和国のご出身で京都精華大学の元学長さんです。「まだ、空気読めません。」の著書も出版されており、その中で印象的な関西弁でのツッコミ「なんでやねん!」
サコさんTimeが始まると早速ツッコミが炸裂!子ども達は自己紹介をしたり、サコさんへ質問をしたりしたのですが、サコさんのツッコミにどハマりし笑い転げていました。
サコさんの明るく気さくな雰囲気に心が解放したのかこれまでは見せてこなかった姿も見られ、子ども達にとって学びであり、リフレッシュできる時間になったようです。
●地球一周してきたお話
ピースボートに乗船しているスタッフはみんな世界一周経験者です。今回は、さきちゃんが見てきた世界を子ども達にお話しました。
世界一周したからこそ分かった海の色の違いや世界の素晴らしい自然・生き物、世界の子ども達がどのような生活を送っているのかなど、クイズ形式で出題される問題に答え、学びました。
『自分達の住んでいる場所の当たり前が当たり前ではないこと』
そんなことを感じていたと思います。
●カンボジアの地雷ってなぁに?
2024年夏の地球一周の船旅で「カンボジア地雷問題検証ツアー」(※1)に参加していたかなちゃんから「地雷とは?」「地雷が埋まることになった背景とは?」などについて子ども向けにわかりやすく話をしました。
地雷というもの、ポル・ポト政権時代のカンボジアの残虐な歴史などを聞いた子ども達からは、こちらから感想を聞かなくとも受け入れ難い事実に「なんで?」「地雷は今もあるの?」との声が聞こえました。
また、現地団体が地雷を除去しP-MACで集めた募金で建設した小学校への訪問記も紹介しました。午後の時間に小学校へプレゼント作りをすることになりました。
(※1)1998年から行っているピースボート地雷廃絶キャンペーンP-MAC。地雷除去のための募金活動や政府機関・NGO・地雷被害者への支援などを行っています。Peace Boat 世界一周ツアーには、「カンボジア地雷問題検証ツアー」があり、P-MACや現地団体の活動を見学し、学ぶことができます。(2024年9月現在まで実施済)
●カンボジアの小学校へのプレゼント作り
どのような贈り物を作るかは子ども達の主体性を大切にするために、アイデアを出し合いました。「文字や絵でメッセージもかきたい」「カラフルにして教室を明るくしたい」「日本らしさも伝えたい」などの意見から、日本文化である折り紙を折って貼ること、真ん中に大きくあえて日本語で(+英語が分かる子に英訳を教えてもらいスタッフで記入)メッセージを書くこと、好きな絵や日本にまつわる絵を描くことになりました。
みんな自分の得意なものを担い、素敵な掲示物が完成しました♪♪
☆ここで完成したプレゼントは先日、V118でカンボジアの小学校へ訪れるツアー参加者から現地の子ども達に届けられました!
↓実際届けた時の写真です(2024年8月)
●操舵室(ブリッジ)の見学!
普段は入ることのできない操舵室ですが、今回も特別に船長さんの許可をいただき、「子どもアクティビティ参加者」のみで見学に行かせていただきました。
操舵室に向かう道中からワクワク、ドキドキしている様子。遂に操舵室に入ると、船長さんとご対面&記念撮影をしました。圧倒されるほどの船員さんのかっこよさとその仕事現場に子ども達はそれぞれ気になるところに釘付け状態でしばらく見惚れている様子でした。
船好きな子はもちろん、みんなカメラの撮影やメモが止まらず、本当に貴重な学びの体験となりました。
☆縁日ひろば
夏まつりの日に実施しました。ヨーヨー釣りや段ボールフリスビー、世界のお金のコイン落とし、どこか懐かしいわりばし射的、フェイスペイント、なぞときと盛りだくさんの縁日でした。
普通の縁日では一つ一つお金のかかる遊びも、ここではFreeということで子ども達は次から次へと忙しそうにハシゴ状態!同じところに何度も何度も並んでチャレンジしている子もいました。
フェイスペイントコーナーでは、浴衣やお気に入りの服に合わせて男女問わずたくさんの子が顔にラメやキラキラシールを貼ってもらい、夏祭りへ向けてさらに素敵に仕上がっていました。
また、謎解き前が意外と混雑しているとのことで見てみるとそこには中学生の集団が!
小さなお子さんから中学生までたくさんの子ども達が楽しんで大盛況でした!
☆夏祭り
夕暮れ時からプールデッキで始まった夏祭り!
小学生もダンス発表があり、「できっこないをやらなくっちゃ」♪♪を披露しました。
本番もたくさんの観客の前で堂々と踊っていました。踊り終え、拍手を浴びる子ども達の顔は、楽しかった!できっちゃった!という達成感でいっぱいの様子でした!きっとこの曲を聞くたびに思い出すのではないかなぁ。
●お楽しみ会
早いもので、クルーズも終盤。仲良くなってきた頃にお別れですが、みんなで過ごしたこの夏の船旅を最後も楽しく笑顔で終わろうとお楽しみ会を行いました。日本一周ビンゴ大会や宝探し、そして船旅を終えて自由に一言メッセージをかきました。
保護者の方にもお越しいただき、みんなで最後の修了式を行いました。
まずは、1回目のアクティビティからの様子をまとめた動画をみんなで視聴しました。ダンスの曲とともに11日間の振り返り。自分達の楽しそうな様子の映像を見てみんなで思い出し笑い。時にはしんみりと感動する瞬間もありました。
そして、一人一人、前に出てきて終了証を受け取りました。これで最後だと思うと寂しさもありましたが、本当に参加してくれたこと、このクルーズで出会えたことに感謝です!!
最後は、みんなで一生懸命練習して大成功だった「できっこないをやらなくっちゃ」のダンス!本当にこのメンバーで集まって踊るのも最後!ということで全力で、笑顔で、踊りました!
2024年夏ショートクルーズ、子どもアクティビティに参加してくれたみんな、本当にありがとう。
全国から集まった初めましての友達と、12日間たくさん一緒に時間を過ごして仲良くなったね。
みんなにとってもこの船旅が心に残る思い出になっていたら嬉しいな。
遠く離れた場所にいても、みんなとの思い出が心を繋いでくれている気がしています。
また会う日まで。
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2024年夏ショートクルーズよりただいま〜未就学児編〜もご覧ください。
※アクティビティの内容はクルーズごとに異なります