教具を体験しよう!「感覚の洗練日」
船内企画で乗船客向けに、感覚教具(モンテッソーリの道具で感覚を洗練させるもの)を体験してもらうワークショップを行いました。会場には『ピースボート子どもの家』で子どもたちが実際使用している感覚教具を運び、体験していただきました。
「感覚は世界を知る鍵である」という高子さんのレクチャーを受けたあと、10人のボランティアに出てきてもらい、後ろに回した手にピンクタワー(大きさの違う立方体)を渡し自分が持っている大きさを考えてもらいました。
出来上がっていくタワーと、手の感覚を統合して完成させます。
何度か違う立方体が出ることがありましたが、置いてみるとすぐに違うことがわかり、即座に後ろへ引っ込めます。人に言われなくても間違いに気づけるのはモンテッソーリ教具の大きな特徴です。
高子さんは「『失敗はお友だち』失敗することはいけないことでも、おかしいことではなく、たくさん失敗して、失敗とお友だちになることが大切です。」と、話してくださいました。
その後、各セクションに分かれて『子どもの家』保育士が感覚教具紹介し、実際に触って体験していただきました。
大人が体験してもどの教具も魅力的で、それらの原理や目的を聞き感嘆していました。
最後にスウェーデン語で「協力する」という意味の「サムスペール」を行いました。言葉もボディーランゲージも一切使わずに10人が力を合わせてコマを移動します。手に伝わるかすかな感覚を頼りに行うゲームです。参加者は慎重に移動し成功させていました。
『子どもの家』で感覚教具に触れている子どもたちにもお手伝いしてもらい、120名近くのお客さんにお越しいただき、大盛況でした。
『子どもの家』でもサムスペールに挑戦してみました!
(冨永和美)