洋上レポート(11):こあくんの第一歩

(本来「子どもの家」とは2歳から5、6歳までの環境を指しますので、今回の74回クルーズの子どもの家は”特別なプログラム”として実施しています。)

今日は初めて水遊びをしました。
実は水遊び、こあくん(1歳10ヶ月)に遊んでほしいと先生たちが用意しました。
ピースボート子どもの家が初めての保育園デビューのこあくん。
登園時はパパやママと離れるのが辛くて、泣いてしまう日が続いていました。

そこで先生たちが、こあくんが夢中になれるもの、と水遊びを提案したのです。
1歳10ヶ月のこあくんは、感覚の敏感期。水や泥など、不思議な触覚を、存分に確かめたい時期なのです。
先生たちの思惑(?)通り、登園してから先生に抱きついて泣いていたこあくんに、「こあくん、水遊びする?」と、目の前で水をぱしゃぱしゃやってみたり、コップからたらいに水を流してみたりすると、こあくんの目が水に釘付けになり、ふっと泣き止みました。

そして自分から手を伸ばし出し、数分後には先生から離れて一人で水遊びを始めました!!

手前右側がコアくん

手前右側がコアくん

徐々に他の子たちも水遊びに加わり始めました。
たらいにためていた水も、どんどん少なくなっていきます。

「せんせ~、おみずないよ~」
「ほんとだね、じゃあ汲んできてくれる?」
「うん!!」

元気よく水汲みを買って出てくれたのは4歳のみりちゃん。
水を水道から汲んでくることだって、子どもたちが行います。
お水遊びを行っているのは、子どもの家から一歩外に出たデッキですが、子どもの家の入り口近くにある水道からは少し距離があります。
その距離を、お水をこぼさないように、ピッチャーをお腹にくっつけて、そ~っと運びます。
一度に運べる水の量は、子どもサイズのピッチャーの半分くらい。でも子どもたちにはそんなこと関係なさそうです。

自分で水を運べる、ということが嬉しくて、満足そうにたらいに水を流します。
「おみずくみたい!!」「ぼくもいく!!」とりほちゃんもないきくんも小さなバケツやピッチャーをもって、どんどん交代で水を汲みに行ってくれます。
子どもは効率よりも過程を楽しんでいる、ということをまさに感じる場面でした。

また、お水を満杯まで入れてしまう子もいることに気づいた先生は、バケツやピッチャーの半分のところに、白いテープで印をつけてくれました。

「半分までお水を入れてね」と言うより、「この白い線までお水を入れてね」と言う方が、子どもたちにはずっと分かりやすくなります。
こうやって、子どもたちが自分でできるように工夫をしています。

大きい子達のいきいきとした様子は、こあくんにも影響を与えました。
「おみずくんできたよ!!」
「ありがとう」
と大きい子と先生がやりとりを繰り返すうちに、それを横で聞いていたこあくんも、「ありがと~」
と言ってくれたのです!!

こあくんが子どもの家で誰かに「ありがとう」というのを聞くのは初めて。
こあくんの心が、水遊びを通してほぐれてきたことを感じます。

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また終盤には、「くんでくるね!」とお水汲みにも行ってくれました。

お兄さんやお姉さんたちによって、こあくんにも自分でやりたい!!という気持ちが育っているようです。
抱えたピッチャーをじっと見つめながら慎重にお水を運ぶこあくん。
さっきまで泣いていたこあくんとは、別人のように頼もしく見えました。

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