感覚の洗練日 ~モンテッソーリ教具を体験しよう~

「ピースボート子どもの家」のアドバイザーの深津高子さんは、毎日子どもたちの保育にも関わってくださる一方で、水先案内人(洋上の講師)としても、船内の大人向けにたくさんの講座・ワークショップを行っています。

今日は、普段、子どもの家で実際に使っているモンテッソーリ教具に興味がある方や、体験してみたいという方が集まりました。
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モンテッソーリの感覚教具には大きい・小さい・太い・細い・重い・軽いなどの抽象的な概念が含まれていて、子どもはこれらを繰り返し扱ううちに、赤ちゃんの頃から蓄積されてきた色や形、味などの感覚を整理することができるようになります。
視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚という生まれ持った五感をさらに洗練することで、様々なものごとの違いがわかります。同じ海を見ていても、色の変化を感じられるようになります。
今回は視覚、触覚、聴覚の教具を体験してもらいました。

<ピンクタワー>
同一色に塗られた大きさの違う積み木を、大きいものから小さいものへと積み上げていく教具です。
大きい・小さいという曖昧な概念を、もので明確に認識できます。
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<色板>
色を識別するための教具。色板は3つの箱があり、今回は9色を濃い薄いを認識し、微妙な色の違いを見極めていく教具。9色の色を全部使い、クラデーションの花を作ります。
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<はめ込み円柱>
高さ、あるいは太さ違いの10個の円柱を10個の穴に視覚を使って戻す活動。間違えても教具が教えてくれるため、自分で訂正しては何度もくり返し行えます。
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最後にスウェーデンの協力ゲーム、サムスペールでゲームをしました。
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声を出すことなく、アイコンタクトだけで協力して、積み木を運びます。
声を出しそうになりながらも、大人もすごく集中してゲームを楽しんでいました。
実際にスウェーデンでは、授業が始まる前に、サムスペールをしている学校もあるようです。子どもたちの気持ちが落ち着き、集中力が高まる効果もあるそうです。

他にも様々な教具を実際に体験する機会となり、
「こんなことをいているのね~」
「子どもたちが実際にしてるところを見てみたいわ~」
などとたくさんのお声をいただきました。

このように、子どもが通過する五感の敏感期に様々な教具を紹介すれば、その感覚はさらに洗練され、子どもに最高の喜びをもたらします。もちろん教具だけを与えればよいわけではなく、それ以前に家や外でたっぷりと原体験を積み、また教具を通して整理することが大切です。「手足と五感を使って体験する→整理する」というくり返しが、子どもの感覚の世界を広げていくのです。
(斉藤裕子)

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