モンテッソーリ教具を体験!~感覚の洗練日~

ピースボートには【水先案内人】と呼ばれる、各分野の第一線で活躍しているゲストが乗船し、講演やワークショップを行います。
ピースボート子どもの家のアドバイザーとして乗船していただいている深津高子さんも【水先案内人】の1人として、保育の合間に乗客へ向けて子どもから始まる平和について、お話いただきます。

今回は、保育室で子どもたちが日々使っている教具を会場に運び、乗客の皆さんに体験していただく『感覚の洗練日』を行いました。
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モンテッソーリ教育では、感覚教具と呼ばれている道具があります。
『大きい/小さい』が感じられる物、『重い/軽い』の違いを感じられる物、音の違いを感じられる道具、触ってみて素材の違いを感じられる布など、子どもたちの五感を洗練する道具のことを言います。

普段は子どもたちが使っている教具ですが、大人でも繰り返し試してみたくなるような魅力的な道具です。

「【感覚教具は子どもに世界への鍵を与えてくれる】とマリア・モンテッソーリ博士が話していたほど、この感覚教具は大切なものです。」そう語る高子さん。

レクチャーの後、会場から9名にご協力いただき、ピンクタワーと呼ばれる、桃色に塗られた10cmから1cmの1cmずつ異なる立方体、10個を積み上げるゲームをしました。
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手を背中に回していただき、手の上に立方体1つを載せます。
立方体を見ることなく手の感覚だけで、自分が持っているのが何番目かを予想するゲームです。

高子さんが「最初の立方体を持っていると思う人出してください。」と、言います。

呼びかけたすぐ後は、誰も出そうとしません…
「私が持ってるのは、絶対違うと思うけど…」と、言いながら積み上げてみると、やはり違います。
「じゃあ、私かな…?」迷いながら10㎝の立方体に載せると、違うことがすぐに分かります。

なかなか9㎝の立方体が出てきませんでした。すると、高子さんがこんな話をします。
「『失敗したくない』と、思わないでください。」
「私たちは子どもに『失敗はお友だち』と、伝えています。まずやってみましょう!」

立方体を持った参加者は、お互いを見合っています。
「これではないと思うんだけど…」と、出てきたのが9㎝の立方体でした!
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その後も、置いてみたら違うことが分かり、すぐに引っ込めることが何度かありました。

見てすぐに分かることを、モンテッソーリでは『間違いの自己訂正』と言い、人から言われて間違いに気付くのではなく、自分自身で気付くことができる重要な要素である。と、高子さんが説明してくださいます。

ピンクタワーが完成した後は、会場の皆さんに10種類の感覚教具を体験していただきます。この講座には200名近くが集まり、どの教具も人だかりが絶えず大盛況でした。
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講座の最後に『サムスペール(*)』という、スウェーデンの協力ゲームを体験していただきました。(*:スウェーデン語で【協力する】という意味)
10名の参加者が一言も話さず、指差しもせず、いくつかある目標を協力して釣り上げ、枠へ移動させる、というゲームです。

子どもたちが保育室で使っている教具ではありませんが、モンテッソーリの感覚教具を知った後に行うのにとても適していました!
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感覚の洗練日に参加してくださった皆さんから「楽しかった!」「感動した!」と、多くの声をいただき、モンテッソーリ教具の偉大さ、今後の可能性を感じる時間となりました。
(冨永和美)

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