パナマ先住民族の人々と出会う

今回出会う先住民族の「エンベラ族」とピースボートとは、10年間の交流があるそうで、ピースボートがパナマに訪れる際、毎回人気の交流ツアーです。
今回は5~6歳の子ども達4名が参加しました。

ジャマイカを出港し、ピースボートは翌々日にパナマ、クリストバルに入港しました。平均気温は24度と日本の夏のような気温です。

今は雨期という事もあり、朝から雨が降っていましたが…
このツアーが出発するお昼過ぎには雨がやみ、晴れ間もさしていました!

一緒に参加していた方々と「雨がやんで良かったね~」と話しながら、バスで移動です。

たくさんのお友達(船内で知り合った様々な年齢層の方々!)もでき、「あ!○○ちゃん!今日はよろしくね~!」とお互い声を掛け合っています。

大人よりも子どもたちが先に仲良くなり、子どもが大人と大人の関係を繋いでくれていることもあります。

バスの中ではエンベラ族のエルビンさんが同乗してくれてパナマの国のことや、エンベラの民族について説明してくださいました。人口350万人のパナマには、今回訪れる“エンベラ族”の他にも“クナ族”など、7つの部族の先住民族の方々が暮らしているそう。エンベラ族が住まれているコロン州では主にココナッツや魚を食べているそうです。

最後にエンベラ族の言葉も教えてもらいました!

“元気ですか?”は「サンワァ プヌゥ バナナ」
“ありがとう”は「リヤブァ」

など発音に苦労しながら練習も盛り上がり、「“おいしい”は、なんて言うの?」と質問が。

この質問にはエルビンさんも「ん~……」と困り顔…
エンベラ族の言葉には「おいしい」という言葉はないそうです。

代わりに“気持ちがいい”という意味の「ブシダ ブァ」を教えてもらいました!

あっという間にバスはボート乗り場に到着。
ここからボートに乗って、エンベラ族が住む集落まで移動します!
エンベラ族1mini

 

ボートから見る景色はまさに“ジャングル”そのもの。
野生のバナナの木がたくさん生い茂り、どこからか野鳥の声もたくさん聞こえて…テーマパークのアトラクションにいるような錯覚を起こしてしまいそうですが、ここは本物のジャングル!

気温や音・湿度・匂いなどを直接肌で感じられる“ジャングルの原体験”でした。

ジャングルを抜けて湖(沼?)をボートが走っていると、5歳の男の子が、ポツリと一言。
「この水の下にも、大陸があるっていうことだよね。」
地球を一周まわって、“水”“大陸”の概念が、男の中に浸透して“地球”を体感しているんだなぁ、と感じられる一言でした。

またボートが大きな木の下を通るとき、同乗してくれていたエンベラ族の方が木の上を指差し……
なんと、その先には“ホエザル”が‼
大きな木を自由に動き回ったり、木の枝につかまって下を見下ろしたりとボートに乗った私たちに挨拶してくれるかのようでした。動物園の檻の中ではない、野生の動物をそのままの姿で見られるなんて本当に貴重な体験でした。

実は5歳の男の子は野生の動物が出てきてくれるようにと、ボートに乗ってからずっと、鳥笛を鳴らしていたんです。
ホエザルが姿を現してくれた時は、言葉もなく必死に姿を追っていましたが、きっと今日の光景・体験は心に残っているでしょうね。

さて、いよいよボートはエンベラ族の集落に到着です!
集落が見えてくると「きのこの おうちが いっぱいある~!」と、子ども達。
乾燥させた葉でできた屋根・高床式の建物を初めて間近で見た感想でした^^

集落の副村長さんが土地・エンベラ族の説明をしてくれている間、エンベラの子ども達がすぐ隣の芝生に集まってきてくれました。

ツアーに参加していた子ども達も、エンベラの子ども達が集まる芝生にひきつけられてきます。
最初は皮膚に塗った魔除けのタトゥーや、見慣れない格好に緊張気味の子ども達でしたが、エンベラの子ども達の人懐っこい性格にも後押しされて数分後には参加した家庭が持参されていたビーチボール(地球の柄!)を夢中で一緒に追いかけていました○

エンベラ族2mini

 

日本から持ってきていたシャボン玉や紙風船なども一緒に楽しみました!
どの遊びをしても子どもたちは“言葉”は必要とせず、自然と相手を受け入れて、少しずつ少しずつお互いの距離を近付けていきます。

最初はどこか不安そうな表情だった子どもたちも時間が経つにつれて、普段の明るい表情を見せあうようになりました。

エンベラの子どもがシャボン玉を吹けば、日本の子どもがそのシャボン玉を追いかけて…2人で顔を見合わせて笑い合います。
まさに「平和は子どもからはじまる」の言葉を思い起こさせてくれる光景です。

また5歳の女の子のもとに、エンベラの女の子がやってきて、太鼓を近くで「こんな風にするんだよ」という風に叩いて見せてくれました。
言葉はないですが、2人はアイコンタクトで順番に、交互に太鼓をたたき始めます♪

エンベラ族3mini
短い時間でしたが、たくさん一緒に遊べて充実した時間となりました○

副村長さんのお話が終わると、歓迎の意を込めたおもてなしをしてくださいました。
バナナの葉を筒状に丸めたお皿に、ミカンやパイナップル、バナナなどフレッシュな果物を入れていくという、とっても素敵な軽食です。

参加されていた親子もこの表情でした^^
イメージ

果物は大人の私でも食べたことのない位、とっても甘くておいしかったですよ~。

その後は集落の中を案内していただきながら見てまわったり、エンベラの女性たちが作られた民芸品のお買い物を楽しんだり、引き続き子ども達と遊んだり…と、思い思いの楽しい時間を過ごしました○

実はこの日は途中から小雨が降っていて、赤土の地面がぬかるんでいました。
靴が汚れたりで途中から裸足になっている子ども達もいたのですが、気付いたら…濡れた赤土で“泥団子”を作って楽しんでいました♪
この様子を見ていたお母さんも「自然を感じる良い機会だよね~!」

と止めることなくむしろ一緒に楽しんでいました!

雪だるまの形をした「泥団子」と名付け、最終的には大小合わせて11個の泥団子ができていましたよ○

エンベラ族5mini

さて、いよいよエンベラの集落を離れる時間が近付いてきました。
訪問させてもらい、あたたかいおもてなしをして頂いたお礼にツアー参加者の皆さんで練習していた「たんこう節」を披露しました!
するとエンベラ族の方々からも楽器やダンスも披露してくださって会場は大盛り上がり!

エンベラ族の方も日本の方もみんな笑顔で踊り、歌い、リズムに乗り、とっても楽しい空間でした〇

別れを惜しみつつ“リヤ ブァ!(ありがとう)”と伝え、ボートに乗り込みます。
ボートに乗った子ども達はたくさん遊んだ疲れもあるのか、再び通るジャングルの景色をじっと眺めていました。

今日の体験が、子どもたちが成長した時に“どこか遠い国” “知らない人々”ではなく、“あの国に住んでいる、あの子”と思い出させてくれるような1日となることを願います。

この92回クルーズの旅も、あっという間に残り1カ月をきりました。

このような交流ツアーの出会いはもちろん、一日一日を子どもたちと共に楽しみ、充実した毎日となるように過ごしていきたいと思います。
(薦田愛)

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