スウェーデンの田舎でエコロジーな暮らしを体感

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船はいよいよ今回のクルーズのハイライト、北欧に入りました。

北欧最初の寄港地は、スウェーデンのストックホルム。

スウェーデンでは、家庭ゴミのリサイクル率は96%(日本:20%)、ゴミは最終的に約100種類に分別されています。
それに、電力の46%は自然エネルギー。二酸化炭素の排出量は1990年からマイナス9%減らすことに成功していて(日本は、8%「増加」中)、それでも同時に国のGDP(経済)は44%成長しているというミラクルな国です。

街で買える飲み物は、その多くが紙パックや瓶のもの。

瓶は、デポジット制をとっていて、店に戻せば20円くらい戻ってきます。
リサイクルする前に、ひと瓶あたり、平均25回は「再利用」されているそう。
そうするとコストがずいぶん安くなるので、必然的にペットボトルより瓶のほうがよく売れるようになります。

う~ん、すばらしいとうなるばかりです。

また、ストックホルムは街全体に「人間が中心、車はその次」という基本的な考え方が貫かれています。

市内のどこから歩いても、300メートル以内で森や川、海にぶつかるように設計されているのです。

街の中を流れる川沿いにあるのは歩道で、そのわきに自転車道路。

自転車は20円程度払うデポジット制で、町中いたるところにレンタル自転車の駐輪場があります。

車道は高架になっているか、道路の下をもぐらされることが多いので、主都なのに人に優しく、とても歩きやすい。

そんなストックホルムよりもさらに優しい暮らしを求めて、郊外に移住した人々がいます。

いったいどんな素敵な場所なのでしょうか。

「スウェーデンの田舎でエコロジーな暮らしを体感」ツアーに参加したりんたろうくん親子より伺ったお話をレポートします。

 

ストックホルム郊外にあるエコビレッジ内のオーガニック農園を訪れ、ゆったりとした暮らしを体験してきました。

田舎で自然の力を利用しながら環境と共生しているコミュニティで一日を過ごし心から幸せでしたと振り返るりんたろうくんのお母さん。

エコビレッジとは、そこに暮らす人々が互いに支え合い、自然と調和した環境負荷の少ない持続可能な暮らし方を目指すコミュニティのことです。

「船旅を準備していた陸では、寄港地ガイドブックを読んでエコビレッジではどんな暮らしをしているのかが気になってこのコースを申し込んだんです。でも、直前になってどうして自分は農場に行くツアーばかり申し込んだのだろう。日本でも福島の郊外に住み、畑仕事も日常で、エコな暮らしをしているはずなのに、と疑問も感じつつの参加でした。でも、やっぱり行って良かった」

国は違えど、子ども達の未来を考えて日々暮らす人同士、理解しあえる部分は大きいはず。

こうしたローカルなコミュニティー同士が知恵を共有しあえるのが、本当のグローバル社会なのかもしれません。

 

目的地へはストックホルムから郊外へと1時間ほどのバス移動。

バスを降りると、緑や、自然が生んだ岩が広がっていました。

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大人が思わず立ち止り、深呼吸をしたくなるような素晴らしい景色はそっちのけで、子どもたちは木屑や枝、登りたくなりそうな岩や、アスレチックのような遊具が目につき、はしゃぎます。

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両手いっぱいに大事な拾いものをしながらも、まだお姉ちゃんの持つ枝をほしがるけんしろうくん(2歳)。

「こっちはだめー」「こっちならいいよ」

…う~ん。枝にもいろいろあるんですね。姉弟の会話はおもしろい!

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最初に松ぼっくりを見つけたのはあゆみちゃん(5歳)。

板と木の枝と松ぼっくりで何やら料理を作り始めました。

その隣で、カーンカン、トントントン。工事をするのは男の子たち。

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またまた歩いている途中に見つけたのは滑り台。

滑り台は、香港ではじめて遊んでから、りんたろうくん(4歳)の大好きな遊具のひとつになりました。

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ツアーの一行が集まってガイドさんの話が始まるとすぐにしゃがみこみ、それぞれの作業に入ります。

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拾い続けていくと、持てなくなって、お母さんに甘えるりんたろうくん(4歳)。

「おかあさん、もってよーと」の声に、持参したポリ袋を渡して「これに入るだけの量だけね」とお約束。

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ヴィレッジには、形も色も違う一戸建ての家がたくさん集まっていました。

夏には涼しく、冬には暖かく、を保つために電気をなるべく使わずにすむように、風通しがよい仕組みが導入され、台所で使った水も濾過して庭に流せるようになっていたり、エコロジーな知恵に富んでいました。

 

室内の白い壁に塗られてていたのは普通の塗料ではなく、自然素材の安全なもの。

電力もほぼ敷地内で、太陽光や風力で自給しています。

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お次はトイレ。

いわゆるコンポストトイレなのに、作りはとてもおしゃれ!

うんちとおしっこ(し、失礼・・・)を分けるために工夫されたトイレでした。

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りんたろうくん(4歳)のお母さんは帰国後真似してみようかと写真を撮り「これで分別がしっかりできるのか?」と、スウェーデンを離れてからも写真を眺め、考え続けています。いまだ答えは出ていません(笑)

 

さて、住宅を見学させてもらったあとは畑作業。

いちごの葉のまわりの雑草を抜くお仕事でした。根っこは残して表面に出ている雑草を抜いて敷きます。

雑草は肥料にもなり、敷くことで日光を遮り、他の雑草を生えにくくする役割があるのです。

りんたろうくん(4歳)は、帰ると言われるまでずーっと集中して、その仕事に取り組んでいました。

はじめはおそるおそる周りの人を見て、一回一回確認しながら。

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東日本大震災の前(1歳のころ)は、毎日のように庭や近所の畑の草むしりを手伝っていたりんたろうくん。

福島に住むりんたろうくんは原発事故以来、土に触れる機会がなくなっていたという背景があり、お母さんは心配もあったとのこと。

 

そんな心配はご無用でしたね。やっぱり土に触れることはとっても楽しいこと!

もともとりんたろうくん(4歳)の住む福島の実家でも、いちごが大好きな彼のためにたくさん栽培していました。

震災以来触れることができなくなったことが本当に残念とため息をもらす場面もありました。

 

ツアーを終えての感想は「こんな場所に住めたらいいなと思える場所でした」。

地域にあるもので手作りをして、あるもので豊かに暮らすこと。

一見スローダウンしているように見えるそんな暮らしはもしかすると、10年先を行く哲学の実践なのかもしれません。

 

子ども達がのびのびと土の上を走りまわったり、自然に触れて楽しむことができたことがやっぱり一番ですね。

お母さんたち、今日もお疲れさまでした!

 

☆おまけのひとコマ☆

ゆうきくんのお姉さん、あすみさん(25歳)が行きたかったというノーベル博物館。

自由行動の途中でせいかちゃん一家に遭遇し、一緒に入館してきました。

一行のお目当ては博物館内のカフェで食べることができるパフェとチョコレート。

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ノーベル賞のメダル型のチョコレートは、お土産としても有名な品ですよね。

ゆうきくん(4歳)のお顔の大きさくらいあるパフェに舌鼓を打つみんな。

「これまで食べたなかで一番おいしかった。世界で一番かも?」 なんとも幸せそうな顔のみんなです!

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