子どもたちの異文化コミュニケーション

子どもの家には、週に数回、洋上英会話&スペイン語会話スクール「GET 」の先生がやってきて、英会話・スペイン語会話を楽しむ時間があります。
子どもたちに会いたい先生が、毎回順番を競うようにして(笑)、交代で来てくれるのです。

キッズルームの壁には、GETの先生の写真が貼ってあります。
それを見て、「今日は誰がくるかなー。ジョナサンもくるかなー」と心待ちにしている子どもたち。

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6歳のわこちゃんは、GETの先生、全員の名前を覚えています。
3時前にお昼寝部屋から起きてくる2歳、3歳児も「もうGETの先生きたと~?」と足早に子どもの家に戻ってきます。

小さい子たちも、壁の写真にマークの付いている先生がその日にくることを理解しているので、扉を開けて入ってきた瞬間、「あ、思った通りの人がきた」とニタ~っとしています。

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挨拶は、もう慣れたもの。

“HELLO, HELLO, Hello, how are you~?
I’m fine~, I’m fine~, I hope that you are too!!”
と2歳児も大きな声で歌をうたいます。

毎回、GETの先生達は、手遊びやゲームを考えてきてくれますが、最近はツイスターがお気に入りです。
子ども達が順番に、ルーレットを回して矢印が指した手足を、4色の色のいづれかに置きます。

“Right hand – blue!”
“Left foot – red!”
“Right hand – yellow!!”

右・左・手・足・赤・青・黄色・緑・・・
たくさんの言葉が英語で出てきますが、耳を澄まして体を動かし、楽しく英語を身につけています。
子どもの家では、英語やスペイン語を無理に「教える」という時間はあまりとっていません。

英語やスペイン語を話す先生たちが、子どもたちの生活圏に遊びに来るというスタイルなので、普段から自分が楽しくしていることに、言語が違う先生が寄りそってくれているような、自然な感覚です。

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ベネズエラからはスペイン語圏なので、スペイン語を話すGETの先生も遊びにきてくれています。
“HOLA!(オラ=こんにちは)”
というリズムが面白くて、船内で出会うクルーにも挨拶しています。
“Que tal?(元気?)”
と聞かれ、
“Muy bien!!(元気だよ)”
と答えることなど朝飯前。

普段から使っているモンテッソーリの数の教具なども利用して、1から10も、スペイン語で楽しく数えることができます。

インドネシア語を話すクルーも多いので、

「世界には、いろんな言葉がある」
「間違っても、その言葉で話してくれると笑って返してくれるようだ」

ということを自然とわかっている子どもたちは、果敢にインドネシア語にも挑戦。

「スラマッパギー(おはようございます)」
「サンパイジュンパー(またあとでね~)」
などと言って、クルーたちと仲良くなる子どもたちに、大人のほうが教わっちゃったりして。笑

"we love twister!!"

“we love twister!!”

子どもたちが驚くようなペースで他の国の言葉を話すようになるので、大人は言語面にばかり注目してしまいがちですが、英語やスペイン語の先生と触れ合うことから子どもたちが得ているものは、決して語学だけではありません。

いつも明るく笑顔で接してくれる先生たちから、子どもたちは人間としての大らかさや、言語外の異文化コミュニケーションも身につけています。

親以外の背景多様な大人たちと生活空間を共にして、それぞれの人たちと触れ合う機会にこんなにも恵まれていることも、船旅ならではの醍醐味、かもしれません。

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そうそう、前回のクルーズに乗船したモニカ先生が、
ご自身のブログに子どもたちとのやりとりを振り返った文章を書いてくれています。

モニカ先生のブログ

以下、上記リンクの記事より一部抜粋:

By the end, they knew the song, and they would articulate some English!
Even though that wasn’t the purpose, it made me happy and it was amazing to see
how quick children absorb different cultures and languages.
What a wonderful experience to go around the world at this age, observe, interact
and absorb various cultures, countries and languages…
but I consider myself equally lucky to have learnt about education and children’s potential.
When we trust in them and follow what they like and choose, they continue to surprise us…
this makes me excited and hopeful for what amazing things they can come up with for the future.

最後のほうになると、かなりの英語を発してくれる事も。
それが一番の目標ではないけれども、私は嬉しかったし、
なにより子どもが文化や言語を吸収する早さに感動した。

この歳で、世界中をまわりいろいろな文化や国や言語を見て
吸収するなんて、なんて特別な体験だろう。

でもそれと同じくらい、私も、教育や子どもの可能性について学べた事に幸運を感じる。
子どもを信じて、彼らに好きな事をやらせ選ばせることで、彼らには常に驚かされる。
でもそれが私には未来に対してすごく希望をもたせてくれる。
同じふうに、将来どんなことをしてくれるか予想もつかないから。

Too often, society thinks about what kind of individuals they want in the future
and designs the education system that way…
but if we just believed in each child and let them thrive for what they believe in,
they could surprise us with a future that we couldn’t even imagine.

あまりにも多く、社会は、未来にどんな人間が欲しいかをベースに教育システムをデザインしているとおもう…

でも、一人一人の子どもを信じて、彼ら自身がやりたいこと信じている事をやらせてみることで、今私たちが想像できないような将来で驚かせてくれるかもしれない。

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モニカ先生は、日本・スウェーデン・カナダで育ち、日本語、スウェーデン語、英語のトライリンガル。まさに多文化の中で育った人で、子どもたちにもそれを伝える一助となれたことを、喜んでくれていました。

ピースボートには、世界中から集まった素敵な先生がたくさん乗船しています。

モニカ先生と、そのほかにも子どもの家のプログラムに関わってくれたスペイン語の先生2人が、ピースボートで出会った子どもたちの成長ぶりに感激して、なんとこの夏から国際モンテッソーリ協会主催の教師養成トレーニングに参加するそうです。

関わってくれる先生一人ひとりの思いに、感激しちゃいます。
子どもの家は、たくさんの思いある人たちの手で、今日も楽しく運営されていますよ!

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