アイスランド寄港:世界最大の露天風呂「ブルーラグーン」へ!

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人口31万人。
男性の平均寿命は世界1位。出生率はヨーロッパでNo.1。
ビョークやシガーロス、独特のアートや音楽を世界に発信しつづけ、
電力の100%を自然エネルギーでまかなっている超・環境先進国・・・って、どーこだ?!

答えは、アイスランドです~。

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アイスランドは、地熱発電で有名な国で、国の電力の80%近くを地熱でまかなっています。
あと20%は水力や水素だから、合計すると「100%自然エネルギー」をすでに達成しているということ。

地熱や熱水の存在は昔から国民にとって、昔からとても身近な存在。
パン生地を地中の箱に入れてパンを焼いたり、裏庭を掘って蒸気湯沸し器を設置したりしてきたそうです。

地熱ポカポカの天然の床暖房効果をビニルハウスに閉じ込めて、温室栽培をしているおかげで、北緯66度の極寒の地でも野菜や果物もよく育ちます。
レイキャビクのスーパーでは、「アイスランド産」のトマトやバナナ(!)が売っているんです。びっくり!

地熱を利用して医療やスパを作り、地域おこしをしている場所もあります。
その最たる例が、地熱発電で電力を得るときに出る温水を捨てずに利用した「ブルーラグーン」。

「ピースボート子どもの家」でも、このブルーラグーンに行くツアーに親子で参加した人が多数いました。
今日は、そのツアー報告です。

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アイスランド寄港日のお天気はどんより曇り空、小雨がちらつく中でのスタート。
ギャングウェイから船を降りると、ひんやりとした空気の冷たさを感じ、口々に「寒い~!」
こんな気温でブルーラグーンに入れるのかな、と心配する声が聞こえてきます。
でも、子ども達の防寒対策はダウンコートにマフラー、中には耳あてまで準備していて万全です。

みんな、バスに乗ったらすぐにおやつを取り出し、完全に遠足気分。
今日は何に出会えるのかな?
バスで10分ほど走ると市内に到着しました。

まずはじめに「アゥルバイル野外博物館」を見学します。
アゥルバイル野外博物館は、各地から移転された由緒ある建物を見学し、アイスランドの伝統的な生活を体験できるようにつくられた農園です。

アイスランドの伝統衣装で装ったスタッフに歓迎され、アイスランドの家畜の動物たちとも触れ合って・・・

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という流れだったはずが、子どもたちは着いて早々、中央の広場にあるブランコ、シーソー、砂場を発見!!
一目散に走っていきます。
それもまたヨシ、ですね。

大人が博物館の催し物を楽しみ、説明を聞く間など、子どもたちは先生と一緒に遊んでいられるのは、「保育士同行ツアー」のいいところです。

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サイズがちょっと大きいブランコも「見てて」と言って全身を使ってこぎだすみなみちゃん。
しかし、、、 やっぱりなかなか動き出さず「やっぱり2回だけ押して」と、しおり先生が手伝うことに。
風を切ってこぐ姿は何とも気持ちよさそう!

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次に発見したのが、座りながら引っ張るひもがハンドル代わりになっている四輪の乗り物。
後ろから押しているお父さんが 「みいちゃん引っ張って、今度はわこちゃん引っ張って」の指示の声に 「?」 「?!?!」 と戸惑いながらも、必死に曲がろうとする姿はとっても楽しそうでした。

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あまりにも夢中になって口にたくさんのたんぽぽの綿毛がついている事にも気付かずに、綿毛飛ばしに真剣なしんちゃん。

「パパにあげるんだ」
とクローバーの花束作りを始めるわこちゃん。

楽しい時間はあっという間に過ぎてしまい「もっと遊びたい~」と名残惜しそうにバスへ戻ります。

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お昼ごはんは市内のレストランへ。
運ばれてきたパンはくるみと木の実の香ばしい香りの二種類のパン。
本当に美味しくてメインが来る前にお腹がいっぱいになりそうなほど食べていました。
おかわりでもらったパンは内緒でナプキンに包んでバスでお腹がすいたら頂きます。
気がついたら空っぽになっていたパン篭を見て、わこちゃんが一言。

「美味しいものを食べると幸せだね」 

・・・本当だねえ~。

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ブルーラグーンに向かう途中、「ペルトラン」にも寄りました。
ここは、近隣の地熱発電所から送られて来た熱水をいったん貯め、レイキャビク市全体にお湯を供給している場所です。
間欠泉を見た子どもたちは、大興奮していました。
(間欠泉とは、水が地熱により熱せられて沸騰し、蒸気圧がかかって噴き上げるものです)

高いところが怖くて始めは柵に近づくことすら出来ずに遠めに見ていた子ども達も間欠泉の蒸気が空高く上がっている様子を見て思わず柵にしがみついて息をのんでみています。

「すごい。どんどん煙が出てくる。」
「うわぁー、たかぁい」

日本では見られない地球の息吹を感じていたのでしょう。
まさに地球が呼吸しているかのようでした。

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本日のメインイベントである「ブルーラグーン」へ近づいていくと、どんどん日差しが明るくなっていきます。
到着直前にガイドの案内で起こされた子どもたちは「ここはどこ?」と言った様子。

今まで走っていた市内とはうってかわって岩だらけの景色が広がっています。
入り口には、乳白色に青が混ざった神秘的な川。
到着すると溶岩が固まったままの穴が開いた岩で囲まれた入り口を通っていきます。

それぞれ水着に着替え、温泉へ向かいました。
はじめは足元が見えずに
「こわい、こわい~」
としがみついていた子どもたちも、次第に広い温泉の中を自分で泳ぎ始めました。

日本では温泉の中の遊泳が禁止されていますが、ここでははじめに浮き袋をレンタルしてくれるほど。
温泉の端から端まで行くのに10分かかりそうなくらい、とにかく広いのです。

「温泉」というけれど、雰囲気は完全にリゾート。
スパまで完備です。
水着を着て入っているのは、若い人、それも女性が圧倒的に多かったのが印象的でした。

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大人がこぞって顔や体にパックを塗っている様子をみて、さっちゃん(5)は全身パックをしていました。
子どもたちは温泉につかりに来たというよりも、温かい大きなプールに入りにきた感じです。

お水はなめると塩辛くて、メッチャクチャな美肌効果があるんです。
水が白いのは温泉の底にたまった石灰成分で(青色はたぶん空の色の反射!)、入っているうちに肌がツルツルしてくるのがわかります。
泥パックもしたい放題だったから、お湯からあがる頃にはもう、ピーッカピカでした。

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アイスランドのおおらかな人々と大自然に出会い、大人も子どもも思いっきりリフレッシュした1日でした。
さあ、ここからは、大西洋を越えて、ラテンアメリカへと向かいます!

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